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ひらめきの月曜日
 
そして僕は途方に暮れてみる
 


仕事や生き方に行き詰まり、どうしていいかわからなくなる。規模の大小はいろいろあるにせよ、誰にでもそういうことはあるだろう。「途方に暮れる」というやつだ。

ああ、どうしよう。もうわかんねえ。どうにかしないといけないのに、なんにもできない。

もちろん、状況としては好ましくないものであるわけだ。しかし、壁に突き当たってどうしようもなくなるあの感覚は、少し自分を客観的に見ることができれば、実はちょっと面白かったりもする。

本当に途方に暮れるのはつらいことでもあるだろうが、意図的に途方に暮れたならば、そのおかしみの方だけ味わうことができないだろうか。そういうわけで、やってみました。

小野法師丸



意図的に途方に暮れたい

「途方に暮れる」という言葉と向き合うとき、30歳代後半の私に自然と思い浮かんでくるのは、大沢誉志幸の「そして僕は途方に暮れる」という曲だ。

1984年の曲というから、2009年の今年からすると25年前の曲ということになる。ちょうど四半世紀。もうそんなに経ったのか。


カップヌードルを見ると未だにこの曲を思い出す

日清カップヌードルのコマーシャルで流れて大ヒットとなったこの曲。それ以降もたくさんの人にカバーされていて、80年代の名曲の一つと言えるだろう。

題名からもわかるように、全体的にやるせない雰囲気の漂うこの曲は、好きだった女性が見慣れない服を着て出ていくという歌詞から始まる。(参照)

確かに途方に暮れたくなる状況だ。これを再現してみよう。


見慣れない服を発掘
どうしてあるのかわからない物もある

そういうわけで、妻に「見慣れない服」を出してくれと頼んでみる。企画を説明すると無言で探し始める妻。クローゼットをごそごそとやり始めた。

妻はときどきよくわからない服を気の迷いで買ってきては、しまっておくままにすることがあるのでここは期待したい。


拾ってきたのかと思った服
着こなし難しそう

このシャツは最近夫婦間で物議を醸した服。薄緑のベースに、笹の葉と鳥が描いてある袖の短いシャツだ。服装の評価は人それぞれだろうが、個人的にはかなり難しい服ではないかと思う。

妻としては「アジアンでおしゃれな服」だと思ったらしい。それはそれで間違ってはいないとも思う。

ちなみに価格は200円。どこで買ったんだと思って聞くと、商店街の催事場スペースみたいなところとのこと。確かにそういうところで売っていそうな服だ。さて、見慣れない服の発掘も終わった頃だろうか。


確かに見慣れないなあ
この柄は上級者向け

蓮の柄のシャツと、チャイナっぽい服。これは見慣れない。見たことないと言ってもいいかもしれない。こんな服、持ってたんだ。まさに発掘だ。

特に蓮柄シャツはおしゃれだと思うのだが、かなりの上級者向けだと思う。これをうまく着こなせたらかっこいいだろう。


これはこれで途方に暮れる

そう思って無理矢理に私が着てみたのだが、予想通りにまずい感じ。そのやばさゆえ、新しい趣味の世界がうっかり広がってしまいそうな気配さえ感じられる。

鏡に映った自分を見る。湧いてくる感情は、「途方に暮れる」というやつではないだろうか。

何やってんだ、こんな服着て。そして僕は途方に暮れる。もういいか、やること終わったか。これでおしまいにしちゃおうか。それでもいいくらいだが、もう一度歌詞に戻ってみたい。


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