サラダ感覚

私なりの「サラダ感覚」を革靴で表現してみた。
思っていたことの大半は形にできていると思う。
ただ、少し気がかりなのは、中学のときの理科の先生がこれによく似た靴をはいていたことだ。
こんな、革靴にみえるサンダルのような靴をだ。
あの理科の先生は、サラダ感覚だったのだろうか。
あるいはひょっとして、サンダルこそがサラダなのか。

いや、サンダルは野菜そのものなのではないだろうか。
先ほどから述べているように、野菜イコールサラダではない。
野菜をサラダにする過程、肉をサラダにする過程そのものに、サラダ感覚と呼ばれる概念が秘められているのではないだろうか。

サラダ感覚ですか

さて、自分の中の「サラダ感覚」を形にすることができたので、それを誰かに見てもらわなければなるまい。
この靴を見て「サラダ感覚」に共感してもらえなければ、ただの独りよがりだ。

サラダを伝えたい

ちょうど会社に来ていた、ライターの大北さんにこの靴を見せて感想を聞いたのだが、彼は首をかしげたままだ。
これが私の考える「サラダ感覚」だと説明したのだが、うまく伝わらない。

やはり…野菜か

ここまで繰り返し「サラダとは野菜のことではない」と述べてきた。
しかし、野菜はサラダを構成する重要な部分であることも私は否定しない。
先ほど使用したセロリの葉を靴に乗せてみた。
これを大北さんが「サラダ感覚」だとすれば、「サラダ＝野菜」だということにもなりかねない。
すべての前提が覆る可能性のある実験だが、避けて通るわけには行くまい。