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フェティッシュの火曜日
 
「ヘキサで20代。」業界別 定番ジョーク集

 

学生・研究者編

 

単位がフラーレン (化学)

「また単位フラーレンだったよ。」

先生のご厚意(お情け?)で単位をぎりぎりの点数で取得する人が結構います。そんな際、60点のC判定で取得した単位を、分子式C60のフラーレンに例えジョークにしていました。 -- (いまのん さん)


 Cと60、両方かかってます。うまい。ちなみにフラーレンとは、下の写真のような分子です。


なんとわざわざ模型を作って送ってくださいました!左がフラーレン。右はサッカーボールのペーパークラフトです。同じ形なんですね

 

(心が)座屈する (機械工学)

「レポートを書いても書いても再提出で・・・もう座屈しそう」

「座屈」とは、物体に圧縮力がかかることで破壊してしまうという状態を言います。そこから、「心に負荷がかかりすぎて壊れる」的な意味で、ジョークというよりほぼ慣用句のように使います。「挫折」と音感が近いのもポイントです。 -- (みくろ さん)


 意味も語感も近い言葉があると、言葉遊び欲がうずくのもわかります。座屈については詳しい図を送ってくれましたので、右下の図をクリックしてみてください。かわいい!


座屈の図。人力飛行機の主翼の一部。矢印部分が座屈してます
座屈の説明図を書いていただきました。画像クリックでぜひ見てみてください

 

寒天培地でも食べる? (バイオテクノロジー)

1.(実験中に)「腹へったな〜」「寒天培地でも食べる?」
2.「お子さん、男女どっちですか?」「男の子だよ」「あ〜、その頃実験さぼってたんですね」
3.(飲み会で)「今日の会費はひとり3x10の3乗(3かけ10の3乗と読む)で〜す」=ひとり3000円のこと

1.細菌を育てる寒天培地は、酵母エキスとかビーフエキスが入っていて栄養満点です。カップ麺とかスナック菓子と同じ匂いがして、おいしそうです(食べたことないですが)。
2.バイオ系の研究者の子供は、女の子が多いという説があります。実際私の周りでも、若くて実験ばりばりやってる人の子供は8割方女の子ですね。なので、男の子が生まれる=その頃実験してなかった、ということ。
3.細菌や細胞の数を数えるときは、乗数で表します(数が多いから)。1億だったら1x10の8乗。

どれもあるあるネタのようなものですが、言われたほうは苦笑いで返す程度のネタです。 -- (メリケン粉 さん)


 2.の女の子が多い話は、病院の放射線技師さんからも聞いたことがあります。放射線が子供に影響するのでしょうか。
それから、1.の寒天培地の写真を送っていただきました。たしかに、いい匂いがしても食欲をそそる見た目ではないかも…。


寒天培地(写真は培養中です)

 

埋めちゃう? (考古学)

発掘調査中に、出土遺物が全く出てこない時など
「土器(もしくは石器など)、埋めちゃう?」
って言います。

本当にやってしまったとても偉い人がいて,教科書まで書き換えという騒動に発展。今では、覚悟を決めないと言えないジョークになっています。さすがに僕は埋めたことはないですが,埋めたくなる時は時々ありました。
逆に、(遺物が)出すぎちゃって、図面等の記録をするのが大変なので「捨てちゃう?」という逆のパターンもあります。これもまた実際に捨てている例(工事等で)もあるので、ある程度の覚悟が必要なジョークです。 -- (3take さん)


 出土品は多すぎても少なすぎても嫌なんですね。いままで知らなかった考古学事情です。しかし件の先生、教科書書き換えと同時に、ひとつのジョークも封印してしまったわけですね。

 

触媒にしようぜ (化学メーカー)

結婚して初めて結婚指輪をしていくと、「その指輪、触媒にしようぜ」と言われる。

プラチナの指輪の場合です。(白金は代表的な反応触媒です)あまりにベタすぎて、最近は聞いてません。周りに若い社員がいなくて、新婚さんがいないせいもありますが。 -- (みー さん)


 触媒というのは、化学反応を速くするためにくわえる物質のことです。そんなことしなくても結婚指輪はすでに夫婦をつなぐ触媒なのでは!?と思いつきましたが、知識がないので比喩が的確なのかどうかもよくわかりませんね。プラチナについてきいてみました。


白金の化合物の写真を送っていただきました。これが1gあたり1万円!

触媒を使って反応させているところ…のイメージ写真です

化学メーカー社員インタビュー・「おまえの指輪を削って触媒に」

石:実際にお仕事でプラチナは使われるんですか?

みーさん(以下、み):うちの会社では使っていませんね。触媒性能がいいので実験室レベルではよく使いますが、高価なので工業化に乗せるには採算が取れないんです。

石:高価ってどのくらいですか?

み:写真のものは白金の化合物ですが、1g=1万円します。これが白金だと、1g=1万8千円です。

石:実際にプラチナの指輪を触媒として使うことはできるでしょうか?

み:白金触媒は、普通は接触面積を大きくするために微粒子にされています。指輪のまま放り込むと、反応速度は遅いでしょうね。だからあのジョークには、「おまえの指輪を削って触媒にしよう」っていうバリエーションもあります。

石:もし触媒に使った場合、指輪はどうなってしまうんでしょう?

み:触媒なので、自分自身は変化しないはずです。でも、やってみたことがないので保障はしかねます…。

石:やらないほうがいいですね…。どうもありがとうございました。

 

ノーベル法学賞はない (法律・政治)

「ノーベル法学賞はない」

同じ大学の理系から最近ノーベル賞受賞者が続出したおかげで、文系は肩身の狭い思いをしております。文学部や経済学部は、ノーベル文学賞・経済学賞という救いがありますが、そんな可能性すら閉ざされてしまっているのが法学部。そんなわけで数人の先生方が言っていたのが上の言葉です。 -- (つけもの さん)


 いろんな意味にとれそうですが、「ないから取れないんだし、しょうがないじゃないか」と言い訳に使うことを真っ先に考えてしまいました。これは業界ではなく僕の性格ですが。

 

DMSOも凍る季節 (化学)

「DMSOも凍る季節になってまいりました」
時候の挨拶です。

DMSOという物質は融点が高く、18度くらいになると凍ってしまいます。そのため、化学系の研究室ではもっぱら時候の挨拶のフレーズに使われていました。 -- (ケケ田 さん)


 業界定番「時候の挨拶」が登場。使いどころがまったくわかりませんが、ネットで検索したらたくさんヒットしました。化学者は手紙好き!?

 

ネイチャーより、ねえちゃん (自然科学分野)

「ネイチャーに載るより、ねえちゃんに乗りたい」
というジョークがあります。

世界的権威の学術雑誌「ネイチャー」に論文が載ると、5年はメシが喰えるというくらいのものなのですが、それには及ばない感じの人が飲みながら自嘲気味に言っているのをよく聞きました。 -- (ライター・加藤まさゆき さん)


 おお、下世話なダジャレ。半分業界ジョークですが、のこりの半分はオヤジギャグです。いかにも飲み屋でクダ巻きながら言われてそう。

 

最後は、一番投稿の多かった、IT業界の定番ジョークです。

 

 

 

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