IT・コンピュータ技術者編
プロトコルが合わない (SE)
気の合わない人や話のかみ合わない人に対して、 「あいつとはプロトコルが合わんなあ。」
プロトコルというのはコンピュータ同士が通信を行う際に共通して使用する通信ルール、規格みたいなものです。 -- (新月 さん)
性格の不一致も、機械にたとえればなんとなく「プロトコル合わないんじゃしょうがないか」みたいな感じになりますね。
落下試験だよ! (テストエンジニア)
物を落としたときは、「落下試験だよ!」と言います。
ソフトウェアテストのシンポジウムで配られた資料にも記載があって、なおかつ現場で聞くこともあります。 ただ、備品を落とした時にこのジョークを言って、クビ飛ばされた人も居るとか…。 -- (ひなさくら さん)
テストエンジニアとは、作ったソフトが正しく動くかどうかチェックする人。一読したとき物理系の研究者の話かと思ったのですが、テストエンジニアでした。ソフトだけじゃなく落下試験まで手がけるとは、手広いです。
俺の頭はDRAMだから (半導体業界)
俺の頭はDRAMだからさー、何回も言ってくれないと忘れちゃうんだよ。
DRAMとはメモリーの一種なのですが、放っておくと、電荷が抜けていくため、電荷の再チャージをしないと、メモリーの内容が消えてしまいます。なので、記憶力が悪い例えとして、使われます。 -- (山D さん)
3歩歩くと忘れるニワトリのIT版ですね。業界が変わればたとえも変わります。
LANケーブルをつかむだけでわかる (インターネット技術者)
「あの人は、LANケーブルの片方をつかんでいるだけで、どんなデータが流れているかわかるから」
ネットワークのスペシャリストを、面白くほめたたえるために言います。 -- (いとう さん)
僕も元SEですが、以前の職場には似たようなニュアンスで、「バーコードを目で読める」と噂されている人がいました。
ヘキサで (プログラマ)
「○○さん、いまおいくつですか?」 「まだ20台だよ。ヘキサで。」
プログラマ関係の初対面の人との飲み会で。ヘキサとはヘキサデシマル(16進数)のことで、プログラムでよく使う。20台とは2Fまでなので10進数なら47歳まで大丈夫 -- (ゆうか さん)
おなじジョークを、ハンドルネーム元町さんからも送っていただきました。僕もきいたことのある大定番です。体重や借金など、少なく見せたい数全般に使えそうですが、計算するのが面倒でやりません。
処理入れとこ (SE)
「○○さんを、異動できないように処理入れとこ」
人事系のシステムを作っていますが、途中でシステム担当の方が異動されると非常に困るので、こういった発言が飛び出します。 -- (カカオ豆 さん)
自分の都合のいいように「処理入れとこ」、とても応用範囲が広いです。夢が広がります。
御札はらないと (SE)
コンピュータの不具合が多いときに。 「やっぱ、御札はらないとだめかなー」
ホントに、はってある場合もあります。 -- (ノブ さん)
霊的な方向に持っていく人と、「ご機嫌」の話に持っていく人の2種類がいますね。
ジョークからにじみ出る「業界風」
さて、以上で業界定番ジョークの紹介は終了。楽しんでいただけただろうか。
学校に校風があるように、会社には社風があるように、業界にも「業界風」みたいなものがあるような気がする。今回集めてみて、業界で長く親しまれているジョークはそんな業界風をよく反映しているように思った。
そして、なんとなくIT系は自虐っぽいネタが多いな、なんて思ったのは、僕が一度足を踏み入れた人間だからでしょうか。