あなたに会いたかった

ありがとう小学生。あとはどの家か、ということなんだけど家ばっかりで見つかるのか？家の前を掃除してたおじさんに聞いてみると「ああ、あの辺の家で降ったって聞いたよ」ワァーッ！近いぞー！

で、その辺に行くと子供の相手をしてたパパがいてどこで降ったんですか？と聞くと「隣がそうなんですけど、うちでも降りました」ドカーン（内なる爆発の音）。

おたまじゃくしはテレビの人が持ってった

「家に帰ってきたら隣に人が集まっていて驚きました。うちにもパラパラッて十匹くらい散らばっていて、小魚とかも。」どうですかこのザ・証言感。ご本人の言葉は違いますよ、重みがもう全然ちがう。

で、家におたまじゃくしが降ったらどうするの？どうなるの？「とりあえず市役所の広報に知らせたみたいなんですけどね。次の日にテレビ局が来ました。」ああ、市役所に言えばいいのか。で、肝心のおたまじゃくしは集まった人で奪い合いになるんですか？ホームランボールみたいな？「テレビの人が持って帰っていきましたよ。片付けるのが面倒だったんでちょうどよかったです。」うらやましい。今あったら絶対持って帰ってただろうなあ。

降られた方はわりと小事

「どうなんですかねえ、ここに来たテレビの放送で見たんですが、この先にサギの営巣地があって、あっちには田んぼがあってサギのルートなんだそうです。そのルート上にこの家があるので落としたんじゃないか、って。」誰が言ってたんですかそれは？「学者の方が」学者か〜、は〜、その発想はなかったわ。すごいなあテレビ。テレビはすごいですね、と言うと笑ってました。

じゃあそのサギ説でいいんですかね？風の説もありますが…「テレビを見てなるほどなあと思いましたよ。でも、う〜ん、どっちでもいいですね〜」家に降った人に聞くとわりと小事でした。

田んぼでおたまじゃくしを確認しよう

教えてもらった田んぼにおたまじゃくしを見に行った。なんなら実際に捕まえてここで降った！と捏造しようという腹積もりだ。

歩いてすぐの所に田んぼはあった。勝手に入っていいのかなと思ってたら隣の作業しているお母さんがいた。「あ〜、あれね〜。新聞の人が取材してたやつね。」とさすがによく知ってるようだ。「あんなの載っけるのね。…バカみたいよね。」ほんとそうですよね、と二人でガッハッハと笑っていたのだけど自分もインターネットに載せるためにここに来ているのだった。

でも何で取材して載せるのかと考えたらバカみたいだからというのは案外的を射ているんじゃないか。おもしろいよ、やっぱり。

降った日にはたくさんいたらしい

おたまじゃくしってよく降ってるものなんですか？と聞くと「やだ、降らないわよー」と。まあそうでしょうね。

「どうぞごらんになってってくださいね」と田んぼのおたまじゃくしを見せてもらえることに。毎年この田におたまじゃくしはたくさんいて、降った日にもたくさんいたんだそうだ。「いっぱいいるけど、もう今は小さいカエルになってぴょこぴょこ跳ねて…あ、いない。」

水は干上がっていた。「残念でしたー。」とお母さん。