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土曜ワイド工場
 
肉味っぽい何かを作ってみた


地球のココロ」というサイトに寄稿させていただいている。
そのサイトの企画で、菜食者向けのお肉っぽいカラアゲ、というのを作ってみたのだが(7月20日公開予定です、見てね!)、それを作っている時、ふと考えてしまったのである。
「これ、肉エキスの入ったものを材料に使って作ったら、もっと肉っぽい味になるんじゃないのか?」と。
肉エキスが入っているものを使ってしまうと、菜食じゃなくなってしまうワケだで…、ただの「にせもの肉」「肉っぽい何か」「肉きどりのサムシング」になってしまうわけだが…、どうしても、やってみたくなってしまったのだ。好奇心に負けた。
気が付いたら、麩を水に付けて、もどしていた。

大塚 幸代

今回チョイスしたのは車麩。理由は、余っていたから。

20分くらいかけて、水にもどす。ぶわぶわになります。

ふやけたら、きゅーっと手で握って、水分をしぼる。

何か粉付けたほうがいいだろう、と思い、片栗粉を付けてみた。

油をひいたフライパンで焼く。肉じゃないので、匂いも何もしない。

でも、見かけはものすごーく、豚バラっぽい。不思議だ。

これに、やはり家に余っていた「エバラ焼肉のたれ」(一番安めのタレです)を投入。

からめて焼いたら、こんなものすごいルックスのものが出来てしまった。

からめて焼いたら、こんなものすごいルックスのものが出来てしまった。
これ、肉じゃん! 一見肉じゃん! すごい完成度!
タレ効果で、味もバッチリかな〜、と思ったら…。
食べてみたら、味は、肉味のお麩だった。
当たり前だけれども。
肉まんの生地に、たっぷりタレを付けたような感じだろうか。
雰囲気とか味の濃さで、主菜にはなるかもしれないが、もうひとひねりすると、もっと改良されるかも…と思った。
例えば、もっと細かく切って、青椒肉絲風にしたら、いいかもしれない。
あ、根本的に、タレが高級なら高級なほど、おいしいのかもしれないけど。

 

さて、次は「トンカツ風」にしてみたいと思う。


車麩にとき卵をひたして、パン粉をつける。

じゅ、じゅー。ゆっくり揚げてみる。

うーん、見かけだけは、ヒレカツに見える。見えませんか。完璧だと思うんですが。

断面はこんな感じ。

食べてみる。
ソースって、強烈だ。
肉エキスたっぷりのソースのせいで、「別に肉じゃなくても、これでもいんんじゃない?」という味になっていた。
ということは、普段トンカツを食べている時も、さほど豚肉を味わっていないのかもしれない。
これでカツ丼とか作ったら、さらに「別にこれでもいいんじゃない?」という味になる気がした。

人に食べさせてみる

友人が遊びに来る予定があったので、食べてもらうことにした。
最初、黙って肉だと騙そうと思っていたのだが、思わず「これ肉じゃないんだよ、すごいっしょ!」と先に自慢してしまっていた。

「見かけは確かにすごいけど」
―まずはこのニセ焼肉そ食べてみて。
「もぐもぐ。…肉じゃないね、こりゃ。五平餅だね」
ー五平餅。うまいこと言うなあ。
「食べられないことはないけど、これをオカズにご飯を食べるのは、難儀かもね。っていうか、麩って何で出来てるの?」
―グルテン。小麦粉の。
「じゃあやっぱり、五平餅と構成要素は同じじゃない」
ー五平餅ってベースはお米じゃなかったっけ?
「うーん、じゃあ、とにかく味噌餅、ベース小麦粉の」
ーじゃあ次に、このトンカツ見てちょうだいよ。どうよ、ヒレみたいじゃない?
「フライだからねえ。衣付ければ、いくらでも誤摩化せるよね」
ー味は?
「もぐもぐ…、あ、これは肉っぽいね。ササミか、安いブタ肉かな、という感じ」
ーだまって出されたら、騙されるかな?
「かもね。でも食べ続けてるうちに『?』って思うかもよ」
ーそれはそうかもねえ。

こんな感じで、『肉っぽい何か』を作る実験は終わった。
肉を買ってきて調理したほうが、簡単だなあ…、というミもフタもないことを考えてしまった。
でも肉よりは健康的だ…、興味ある方は挑戦してみてください、面白いし。


 
 

 

 
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