話をしているとお父さんも一緒にいろいろ教えてくれた。
お父さん(以下、父)「30年前にも乗りに来てまして、その時は電車の前をおじいさんが自転車で走ってました」
僕「前って、線路の上ですか!?」
父「そうです。それで車掌さんが警笛を鳴らしたらおじいさんがびっくりしてね。急いで自転車を漕ぎ始めてずっと一緒に走ってましたよ」
僕「避けるんじゃなくて逃げる!それでも運行出来るってすごい」
父「そうですね。昔、踏切に遮断機がなく警報器だけだった頃は警報器が聞こえなくて入ってきちゃう車がいたんで電車の方が一旦止まったりしてましたよ」
僕「へぇー、それだけ柔軟でおおらかなのが紀州鉄道の魅力ですねぇ」
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