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ひらめきの月曜日
 
選挙ポスターだけ作りたい
センセイの気分を味わってみました

衆議院の解散に伴い、4年ぶりとなる衆院選の日程が発表された。8月18日の公示と共に、街には候補者たちの選挙ポスターが溢れかえることだろう。

あの選挙ポスターに写っている候補者はじつにいい表情をしている。フレッシュさを前面に出す若手もいれば、頼もしい風格を漂わせるベテラン候補もいる。そして、みな一様に目ヂカラがある。ポスターの出来がいいと、それだけでうっかり投票してしまいそうになる。そんなうっかりが、何十万票も集まればめでたく当選だ。万歳!

国政に出馬するほどの才能がない僕でも、ポスターだけなら作ることができる。政界への第一歩として、とりあえずポスターを作ってみることにした。

(text by 榎並 紀行



選挙ポスターを自作する

とはいえ、とくに後援団体があるわけでもない泡沫候補の自分には資金力が乏しい。ポスターを外注するとお金がかかるので、自作でまかなうことにした。ちょうど、地元では市議会議員選挙の真っ最中。数日前から駅前に選挙ポスターが貼り出されているので、これを参考にしてみよう。


意欲に燃える数多くの候補者たち

不肖の息子が政治家にでもなれば、親は泣いて喜ぶだろう。ポスターの出来次第では、出馬を前向きに検討してみよう。選挙資金くらい親が貸してくれるかもしれない。

さて、市議会議員選挙には、自分と近い年代の方々も多く立候補していた。彼ら若手候補のポスターからは、情熱やフレッシュさを読み取ることができる。


情熱のままに改革を進めてくれそうな候補者
市議会にフレッシュな風を運んでくれそうな候補者

どの候補者も清潔感があり爽やかだ。こういった要素が果たして自分にあるだろうかと写真を一枚撮ってみたら、そこには現実というものが写っていた。

ひとかけらの爽やかさもない

こんな死んだ魚の目をしたヤツには国政を任せられない

久しぶりにまじまじと見る自分は、びっくりするほどさわやかじゃない。こんなことでは当選は望むべくもないので、まずは自己改造に乗り出すことにした。

まずは髪を切ろう。
東京・四ツ谷にある美容院に向かった。


この髪型にしてください

ここはいきつけの美容院で、いつもは手渡されるヘアカタログから適当に髪型を選んでお願いするのだが、今回は有名政治家の写真を持参した。個人的に特別応援している政治家、というわけではないが、現在もっとも総理の座に近いとされている人物のひとりなのでゲンがいいだろうと思ったのだ。

「この髪型にしてください」とオーダーしたところ、美容師さん側のリアクションはとくになかった。変なやつだと思われても困るので「あ、ファンなんです」と付け加えもしたが、これまたスルーだった。この美容師さんは、他の政党を支持しているのかもしれない。そうだとしたら悪いことをした。


髪型の次は正装して身なりを整える

しかしそんなこととは関係なく美容師さんはオーダー通りの仕事をしてくれた。髪型もばっちり決まったところで、次はきちんとネクタイを締めて身なりを整える。

これで少しは爽やかさが増したはずである。次はポスター用の写真を撮影しよう。


はじけるような優しい笑顔で、親しみやすさを感じさせる
硬く結ばれた決意の表情は、実直な仕事ぶりを想像させる

親しみやすさか、実直さか

ポスターを観察してみると、表情の作り方には大きく分けて2つのパターンがあった。優しい笑顔で親しみやすさをアピールするものと、口元を硬く結び実直さを感じさせるものだ。これにならい、ぼくも両方のパターンを撮影した。

写真の仕上がりを見て、より自分のイメージに合う方を採用しよう。


撮影中

 

 

 
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