包装にも早速違いが
カステラ巻き、値段はどこもひとつ105円だった(新宿文明堂は店舗の関係か5つパックしかなかった。5つで525円、ひとつあたりはやはり105円)。
買い集めて回っているときから、その包装の違いに「おお、やはり違うチェーンなのだ!」とわくわくさせられた。並べてみよう。
おや、新宿と横浜は同じじゃないか。この2店は紙袋で包んだあと入れてくれるビニールバックも同じ柄であった。
他のチェーンよりもつながりが深いのだろうか。
と、思って裏をひっくり返すと。
新宿の方は製造者が「(株)文明堂新宿店」であり、横浜の方は「文明堂製菓(株)」であった。原材料も微妙に違う。
うおおお。なんだこれ、2時間サスペンスみたいじゃないか。
アリバイとしてあなたが買ってきたこのカステラ巻き、あなたは新宿御苑の文明堂で買ったっていってましたよね? でもこれ、新宿文明堂の商品じゃないわ。よく見てご覧なさい。これは、横浜文明堂の商品よ!
ババーン! である。
カステラ巻きは、ふわふわとどっしりの2種がある
食べてみた。
「ややっ」
と言った。確かに「ややっ」と私は言った。かなり味が違うのだ。「ややっ」なんて実際口に出して言ったのは初めてかもしれない。
おおまかに言うと、横浜と日本橋は生地のきめが細かくふわっとしている。対して、新宿と銀座はきめが粗く、どっしりしていた。
さらに全体的に味や甘さの核が中央のカステラにあるのに対し、日本橋のみ外の皮のホットケーキのような風味が強い。
確かにこれは「ややっ」といわずにはいられない違いだった、
店舗イメージとお菓子のイメージに差、銀座
意外だな、と思ったのが銀座文明堂のカステラ巻きだ。店のイメージとお菓子のイメージが、ちょっと違う。
今回、商品を買うにあたって銀座の一等地にある本店にも行ってみたのだが、ここがまたえらくオシャレだったのだ。
洋菓子などが置いてあり、おしゃれすぎてカステラ巻きも三笠山も扱っていなかった(あとで大森の駅ビルにある店舗で買った)。どうやら一般の店舗とは違うコンセプトショップのような扱いらしい。
それが、お菓子を食べてみたらどうだ。大きめできめが粗くどっしりしていて甘いじょっぱい。ものすごく庶民にフレンドリーな味わい。
気取ってるくせに中身はくだけてるって、ちょっと嬉しい。