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ひらめきの月曜日
 
文明堂は8種類ある〜カステラ巻食べ比べ〜

三笠山(どら焼き)は各店で157円

では三笠山はどうだろう。こちらもやはり値段はどこも157円。

ちなみに銀座文明堂で「銀三笠」、新宿文明堂で「小金三笠」と上位品があったり、季節のフレーバーを出したりもしていたが、どこもキチッと定番として三笠山は扱われていた。


新宿文明堂ではさらに期間限定の黄金三笠山というのも売ってました!

上位品もかなり気になりますが、今日は基本の三笠山をいただきます。まずは静かにその様子を眺めてみましょう。


左上から時計回りに新宿、横浜、日本橋、銀座。カステラ巻き以上にそれぞれなパッケージ

新宿 横浜
銀座 日本橋

新宿 横浜
銀座 日本橋

新宿 横浜
銀座 日本橋

いいですね。……いいですね!

ドラえもんの好物として描かれるイメージか、どら焼きがたくさんあるってすごくいいことのような気がする(ドラえもんが大げさに喜んでくれそうな気がするのだ)。

それぞれに見た目が思った以上に違う。つるっとして、フチがきっちり閉じて絵に書いたどら焼きのような横浜。ふつふつ気泡の後があって見た目にも軽い日本橋。

味も相当違うんじゃないか。

あんこは試食が難しい

と、勇んで食べ始めたのだが。

カステラ巻きのように、分かりやすく味の違いを感じないのだ。おそらく、あんこのせいだと思う。

ものすごく甘いあんこ、というわけではない。優しい味なのだが、烏龍茶をたくさん飲みながら食べても、量を食べることで、あんこの甘さが脳にぎゅんぎゅん伝わってきて、何がなんだか分からなくなってしまった。


  値段 重さ 直径 厚み 特長
銀座 157円 96g 10.3cm 3.2cm やはり大きい
皮はみしっとしているが、口でほぐれる
新宿 157円 82g 9.7cm

3.0cm

豆がしっかりしている気がする
日本橋 157円 78g 10.2cm 2.7cm なぜか、ニッキのような風味がある?
横浜 157円 84g 9.8cm

3.1cm

皮がしっかり閉じられていて、薄い

甘いものをたくさん食べるとこういう顔になるということも分かった

思い出の味は、新宿と日本橋に

文字にするほど特徴的な味の違いを感じることはできなかったが、ひとつ気づいたことがある。

私にとっての「文明堂の三笠山」は日本橋文明堂の三笠山だった、ということだ。パッケージもそうだし、表面の気泡の感じも覚えがある。

不思議なことに、カステラ巻きの方は新宿店の方に覚えがあった。

調べてみると、母の実家の近所に日本橋文明堂が、父の実家の近所に新宿文明堂の店舗があった。どうやら、それぞれの祖父母が最寄の店から手配していたらしい。

私は、日本橋と新宿のハーフだったのだ。

いや、ハーフって言葉の使い方は違うか。何しろ、これを読んで自分が親しんだ文明堂はどこのだったんだろ? と思って面白がってくれる方がいたらすごく嬉しいです。


カステラも食べねばなるまい

今回、食べ比べということで買い集めるのに量の多いカステラは対象外にした。

が、最初のページでもご紹介した横浜文明堂の伊勢崎町一丁目店に併設された喫茶室「ル・カフェ」でカステラにアイスを挟んだ「カステラアイスクリン」を食べたとき、「あ、こりゃカステラも食べ比べるべきだわ」と思ったのだ。

ザ・純喫茶というすごく雰囲気のいい喫茶店でした

このザラメがすごいのよ

ここまでのぎっりしザラメは初めて見た。

カステラのザラメというのは日がたつと生地になじんでしっとりし、ザラメの影は見えなくなる。店舗併設ということで出来たてだからこそのこのザラメ感かもしれないが、それにしてもみっしりすぎないか。

他の文明堂のカステラはどうなんだろう。ザラメの具合からして違いがありそうだ。味にも個性があるんだろうな。

長崎、神戸、浜松と回れなかった文明堂巡りとあわせ、カステラの食べ比べにもまた使命を感じております。


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