言い声だとなにを言っても信用される（のでは？）

林：住さん、ひっこし中に訪ねてきてすいません
注）デジタルビイムは同じビル内での引っ越しの最中でした
住：いえいえ、散らかってて逆にすいません
林：タイミングの悪い来客ですよね。お父さんがあとで怒られる系の
住：ああ、家だったら確実にお父さん文句言われてるでしょうね。
林：なにあのひと？なんて帰ったあとに
住：大事な話だったんだ、って言うしかないですよね

林：しかしのりピーです
住：ああ、これが掲載される頃には何かしら動きがありそうですが
林：僕は東横インとかにいるんじゃないかと思ってるんですが
住：東横インにはいないでしょう、のりピーですし
林：無料の朝のおにぎり食べて「ピー…」とか言ってるんじゃないかと
住：ピーピー言ってたら一発でばれますよ。あっ、のりピーって。
林：逆に怪しいですね
住：お子さんも一緒らしいですから……
林：きょうはデイリーで公開捜査を
住：いや、そういうサイトじゃないでしょ。デイリーは。

＊

林：そうなんです。本題いきましょう
住：今日は何を？
林：いい声でしゃべるとなんでももっとらしく聞こえるというテーマです
住：いい声？
林：僕、いつもプープーテレビのナレーションとか入れてて、自分の声がふにゃふにゃしてるなーと思って嫌なんですよ。
林：住さんの声がうらやましい
住：ふにゃふにゃしてますかね？　ふにゃ声？
林：住さん、ボビーさんに声の輪郭があるって言われてましたよ。
注）ボビーさん： ラジオDJ木河淳さんの通称。2008年にFMノースウエーブで放送されていたデイリーポータルZの帯番組でもDJを勤めた。この番組には住さんも数回出演。現在もFM-FUJIで放送されている木河さんの番組に林が毎週電話出演中。
林：あと、滝の時もほめられてた
住：滝！　そうでした。和尚さんにあんたは声が出てるって褒められました。

林：僕も結構出してたつもりだったんですが
林：だめですわ

実際に聞き比べてみます

林：たとえば、僕の声だとうそをいってもすぐわかるんですよ
林：たとえばこの声

住：ああ、確かに嘘っぽい
林：でしょう。自分でも腹が立つ
林：で、次にいい声で同じことを言うと、それっぽく聞こえるんじゃないかと思って

住：うん、なんて言うんでしょう。嘘に輪郭がついたというか、でも嘘には変わりないというか…
林：声の主はボビーさんなんですが、ボビーさんの性格知ってるからかも
林：１＋１は３とかいうタイプですからね
住：そうなんですよ。ちょっとボビーさんが声を出してるって意識せずに、もう一回聞いてもいいですか？

住：駄目だ！ボビーさんしか浮かんでこない
林：中学生の頃に買った、催眠学習のテープみたいです
住：はははは、そうだ。催眠術ですね。
林：じゃあこれはどうですか？

住：この人何言ってるんですか？　どういうシチュエーション？
林：もっともらしいんだけど、なにも言ってないぞ、というシチュエーションを考えました
住：なるほど。心無い人ってことですね。

林：無理があるのを声のトーンでごまかしているというか、
林：池上遼一の漫画みたいな。
林：話は無茶なんだけど絵がうまいから読んでる
住：そうですね。何も言ってないってことにしばらく気づかない
林：これを僕が言うとこうですよ

林：自分でもこいつはたきたい！っておもいます
住：申し訳ないですけど、僕も少しイラっときました
林：確かに
林：じゃあボビー声でさらに何気ないセリフ

林：立ち食いそばです
住：こんな立ち食いそば屋、緊張しますね。
林：確かに構えますね。
林：これは僕のほうがあってるかもしれない

住：ああ、なんて言うか、仕事が遅そうな感じが…
住：ゆですぎちゃいそうな。
林：ざるからソバこぼしてそうです
林：あと、もうひとつ

住：ああ、これの場合は林さんの方に誠意を感じますよ。
林：そうですか？
林：ボビーさんの車が重そうですね。2トン車
林：僕のは軽トラ
住：ボビーさんの方は、威圧感があります
林：そうですね。バックするので避けるか オア ダイって感じですね
住：背筋が伸びてる感じがするんですよ。ボビーさん
住：逆に林さんは、ザ・腰低会という
林：なるほど。腰を曲げてる感じがする。