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フェティッシュの火曜日
 
顔認識機能で結成するアルフィー


似顔絵でジ・アルフィーの顔を表したのだが、画力に限界が

3年ぶりくらいにデジタルカメラを買ったら「顔認識機能」というものがついていた。

あらかじめ登録しておいた顔を検知すると、すばやくピントを合わせてくれるのだ。おもしろい。

飲み会なんかで使っていると間違った個人を認識したりしてまたおもしろい。「それで有名人とかもさがせんの?」とみんなでげらげら笑っていて思い当たった。

アルフィーを探そう。そして「おれだけの」アルフィーを結成して、ものまね事務所に売り飛ばすんだ。

大北 栄人



ジ・アルフィーのお三方を登録する違和感といったら

なぜアルフィー?

飲み会では「ビートルズ再結成!」「現代で織田信長を探そう!」など色々なアイデアが出ていた。

しかし今日はアルフィーを探したい。抜群の知名度と、何にも増してこの三者三様の個性。これだけちがった風貌の三人が1つのバンドに。ジ・アルフィーがデビューしてから35年以上、私たちはこの三人の個性の共存に驚き続けている。

そしてこの風貌の違いこそが個人認識のしやすさにつながるのではないか?

アルフィーに驚いてすぐ産湯に浸かって29年の筆者は今日はじめてこのアルフィーの三者三様具合を有効利用する機会をつかんだ。


大多数といえば渋谷の交差点

人が多いといえば渋谷の交差点といういつまでも田舎者気分が抜けない私です。この人込みの中からおらが街のアルフィーさんを探します。


初日は渋谷からスタート

顔は認識してくれるのだがアルフィーには至らず

アルフィーがいない

お盆が近いが土曜日なので人出も申し分ない。

それにもしかしたらアルフィーの三人が仲良く渋谷にショッピングに来ているかもしれない。なんせ35年だ。どんな人間関係なのか想像もつかない。

交差点の一角で人波にカメラを向ける。ぽっ、ぽっ、とデジカメが人を認識してフォーカスを合わせていく。しかし個人認識には至らず。桜井も坂崎も高見沢もまだ現れない。


かなり粘ってはいたのだが現れない
こうした大型ビジョンの顔も認識はするのだけども

これだけの人がいてアルフィー、もしくはアルフィーな瞬間の顔がなかった…なぜだ?

アルフィーについて考えるゆっくりした時間

アルフィーの写真をじっと見つめていると、人間は3種類に分類できそうな気がしないだろうか?

ネグロイド、コーカソイド、モンゴロイド?いや、グローバル化の時代に人種は問題でない。桜井、坂崎、高見沢の時代である。

坂崎に刺された猿が、高見沢にすべって、上から桜井に踏み潰される…そんな猿カニ合戦さながらの個性の乗算。1×1×1=1ではなくジ・アルフィーなのだ。

何より現在も売れてるってのがすげーなー、とアルフィーを待ちながら。アルフィーのことだけを考え続けるはじめての時間。


撮影角度が悪い?

交差点でねばったものの、アルフィーは現れなかった。戯曲『ゴドーを待ちながら』でもたしかジ・アルフィーは現れなかったんじゃなかったか。

このまま現れないのか?場所を変えて仕切りなおしだ。


絶え間なく人通りはあるのだが…

同じく渋谷、喫茶店の窓際

今度は喫茶店の窓際でアルフィーを探した。

交差点で気づいたのだが、それほど多くの人を認識してくれるわけではないのだ。せいぜい2〜3人なのだから細く絶え間ない人通りが望ましい。

しかし待てどもアルフィーは来ない。

う〜ん、これは一体どういうことだろう。街の中にはこれだけ人がいるのに、アルフィーの三人が一人もいないなんて。


アルフィーいねえがアルフィーいねえが…(アルフィーなまはげ)
いだ!!

あ、おれだ!!

何にも認識されなかったので自分を入れた。そしたらアルフィーに加入した気分になってちょっぴりうれしかった。

通行しててもちゃんと認識はする

あまりにも出ないものだから、通行してるのが悪いのかとためしに自分を登場させてしまった。

ジ・アルフィーに新加入したかのような錯覚を覚えた。ずっとアルフィーのことだけを考えていたので何か素直なうれしさがあった。

わーい。と純粋な「わーい」を久々に味わった。

いや、ちがう。全部おれだ。この流れは全部私独りが作り出した流れだ。事態は何も進んでいないのだ。


カツラやサングラスでアルフィーになろう

こうなったら多少のずるは目をつぶろう。桜井サングラスや坂崎眼鏡を買って、カツラを借りに行った。

ためしにサングラスをつけてもらっても反応はなし。始まる前は楽勝だと思っていたのに、意外と大変なことになってきた。


カツラを借りに行った先でサングラスかぶせて桜井を狙うも失敗。協力してくれたのは土曜担当ライター住さん。
家に帰って似顔絵に合わせるとこちらはちゃんと認識する。不思議なもんだなあ。

メーカーに聞くと「目と眉のコントラスト」「鼻の陰」…

メーカーにコツを聞こう

考えたところでわからなくなるだけなのでメーカーに電話して「どうやって顔を認識しているのですか?」と聞いた。

教えてもらったのは「目と眉のコントラスト」「鼻の陰影」あたりの違いで判断しているということ。「角度や光の加減で、違う人を認識してしまうこともある」とのこと。

「どうもありがとうございました」と電話を切って気づいた。あれ?今、夏休み子ども電話相談室みたいになっていないだろうか?

しかし子どもと決定的に違うのはアルフィーのかつらやサングラスをかけての下卑た欲望丸出しのおもしろスタンバイだ。


しまった、おもしろグッズが全て無駄に。

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