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はっけんの水曜日
 
宇宙エレベーターへの第一歩!競技会を見てきた

地味な調整の集大成

そうこうするうち、役員に動きがあった。いよいよバルーンを上空に解き放つのだ。

「解き放つ」といっても、もちろんアンカーを解いて手を離して行く末をポカーンと見上げるだけ、では決してない。


付随するいくつかの施設が、ことの複雑さを物語る。

バルーンの浮力は60kg。そのバルーンに、幅50mm・150m以上のテザーを繋げて、それがまっすぐ昇るよう3方向からロープで引っ張り合いながら、慎重に上げていく。

数メートルくらいの話なら数人ですぐできそうであるが、150mというスケールとなると想像の範囲を超える。もう忍耐強く調整していくしかないようだ。各大学のボランティアとで助け合いつつ進行していく。


テザーのテンション(張り具合)を調節する装置。滑車により20kgの重りを5kgの力で引っ張れる工夫がしてある。
これがテザーだ!元はシートベルトとまったく同じもの。幅50mm。


60kgの浮力を制御しながら、バルーン、テザー、支えるロープ3本の調整。本当にご苦労様というしかない。
スタート地点から遥か遠くに結ばれた、3本のロープの末端。本当にご苦労様というしかない。

少しづつ上昇中。

垂直に延びる150m、という感覚は、実際目で見てもイメージがつかめない。

スタート地点。テザーのリール(右端)からいったんスタート台(左端の緑の台)に中継してバルーンと繋いでいる。

今のところ地上付近では風はほぼ無し。そう思えても、少し上空に目をやると、テザーが風でくるくると回転しているのがわかる。このテザーを、クライマーは昇っていけるのか・・・?

地上付近ではピンと張っているように見えるテザーも、上空ではテンション(張り具合)が違ってくる、そこも難しいところ。そしてテザーのテンションによって摩擦係数が大きく変わるため、昇降のメカニズムにもそれだけ工夫が必要となってくる。自然条件のさまざまな要素を考慮して、しかも軽く丈夫な機体を作らなくてはならな・・・ヒー!!書いてるうちに大声出したくなってきたほど苦難の続く道だ。

とにかく舞台は整った。いよいよクライマーの登場だ。私もヘルメットかぶってグラウンドへと急ぐ。


昼休み時に徒歩10分の場所から撮った「150m上空」。なかなか距離あるねやはり。
以前「童夢」さんで作成した カーボンヘルメットの出番である(グラウンドはヘルメット必須!)

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