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ロマンの木曜日
 
海外の日本語放送を聴こう


今でも聞けるのだろうか

みなさんは外国の日本語放送を聞いたことがあるだろうか。
日本以外の国が、日本に向けて日本語で放送しているラジオ番組があるということをご存じない方も多いと思う。
1970年代には海外の短波放送を聞く趣味が若者の間で大ブームになったことがある。
いわゆるBCL(Broadcasting Listening)ブームというやつだ。
僕は1973年生まれで、そのブームからは少し遅れた世代だが、10代のころに海外日本語放送を聞いていたことがある。
あれから20年、もういちど海外の日本語放送に耳を傾けてみよう。

(text by 工藤考浩



海外放送ブーム

今ではインターネットが当たり前になり、外国の情報に気軽に触れることができるが、ブームがあった70年代はもちろんそういう時代じゃない。
なので海外の放送を受信するという、未知の世界への扉を開くような趣味が人気を集めたのもよくわかる。
当時、外国の放送を受信するためのBCLラジオというものが、大手家電メーカーからたくさん発売されていた(こちらの「BCLラジオ展示室」というサイトにたくさん掲載されている)。

そのブームを受けて、海外の国々が日本人向けに日本語でラジオ放送を開始した(日本語放送 - Wikipedia)


会社近くの西友の電気売り場で売っていた短波ラジオを購入

海外日本語放送の多くは、電波が遠くへ届く特性のある短波を使って放送していたが、日本に近い国は、AMの電波を使って放送もしていた。

僕はたまたまAMラジオのダイヤルを回していて日本語放送を受信したのがきっかけで、その不思議な感覚にすっかりハマってしまった。

たぶん初めて聞いたのは北朝鮮による日本語放送で、内容は北朝鮮政府のプロパガンダだった。
当時の韓国大統領を「逆徒」と呼び、激しい言葉で日本政府を批判していたのだが、そういう物を一切聞いたことがなかった少年工藤は、スパイにでもなった気分でそれを聞いていた。
もちろん内容に洗脳されることはなく、違う文化に触れることへの好奇心がむくむくとわき上がって、マンガ雑誌の通販広告に出ていた「世界のラジオが聴ける」というあやしげなBCLラジオを購入したのだ(買ったのはこれ。オレも持ってた! という人も多いでしょう)。


SW(短波)受信可能で1770円

日本語放送の現状

熱しやすくて冷めやすい若き日々の僕は(いまもだけど)、数ヶ月くらいで海外放送に飽きてしまった。
先日ネットを検索していたら、たまたま海外放送に関して書かれたサイトにたどり着き、夢中で受信していたころを懐かし思い出した。

日本語放送をしている国は減ってしまってはいるが、いくつかは残っているそうだ。
今でも海外放送の受信に特化したラジオも販売されているが、ホームセンターなどで売られている安いものでもある程度は楽しめるというので、早速購入した。



レッツ受信


よく聞こえない

ブレッドボードラジオというサイトの海外日本語放送スケジュールを参考にしながら、受信を試みた。
僕の部屋は鉄筋コンクリートなので、室内では受信感度が悪い。
窓際に近づいて、チューニングのダイヤルを回しても、ノイズばかりで放送は受信できない。



窓のそばでも聞こえない

ベランダに出て、付属のアンテナをめいっぱい伸ばすと、中国語やロシア語、韓国語などの放送は聞こえるのだが、日本語放送を聞くことはできなかった。
これは、アンテナを何とかせねばなるまい。


ベランダでもダメだった

簡易アンテナ制作

うまく聞こえないなとチューニングをいじりながら、10代のころの工夫を思い返した。
長い電線の片方をアンテナに巻いて、もう片方を外に出せば聞こえるかもしれない。
当時も実家の窓からあまっていたスピーカーケーブルを垂らして放送を聞いていた気がする。


余っていたのではなくわざわざ買ってきたところが成長の証し


ちゃんとしたアンテナを作るには、受信する周波数帯に応じた波長を計算して…などといろいろ手順はあるのだろうが、昔はこれでそれなりにうまくいった、という方法で作ってみよう。


スピーカーケーブルを半分に裂き
端をつなげて

倍の長さにして
ロッドアンテナに巻く

うまくいくか

つなげたスピーカー用ケーブルをベランダの排水パイプに巻き付けて、簡易アンテナとした。
昔はこれでずいぶんと受信感度がよくなった記憶がある。
図書館に行って電波関係の本を借りてきて、もうちょっとちゃんとしたのを作ったような気もするが、そんな知識はとうに忘れているので、とりあえずこれでいいだろう。


雷が落ちると危険なので使わないときは取り外しましょう(なんとなく)

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