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ロマンの木曜日
 
ガンダムvs大仏


これ見てお客さんわんさかわんさか。

大人子供問わず、東京への観光客も増えるこの夏休み時期。中でも今年の目玉のひとつというと「お台場のガンダム」。世界初の等身大18mのガンダムがこの8月いっぱいお台場に展示されており、毎日観光客で賑わっている…というのはお好きな人ならとっくに知ってる話題でしょう。予想以上に女の子とかも知ってるもんな。

像を見たさに全国から人が集まり、拝むかわりに写メを撮る。昔の大仏見仏とかこんなんだったんだろうなー、とうっかり納得してしまいそうになる。別に願掛けにガンダム見に来たわけじゃないんだけどね。しかしそれでもガンダムと大仏は通じるところがありそうだ。ということで、ガンダム見学と大仏見学を比べてみました。

大坪ケムタ



存在感でガンダムに負けない大仏といえば

やはりガンダムに対抗するのなら、それなりの大仏に出てきてもらわないと困る。となると「歴史」の鎌倉大仏か、「大きさ」の牛久大仏か。

やっぱそうなると兵器であるガンダムとガチでやり合えそうな体型、ということで牛久大仏をマッチメイクしてみた。詳しくは2007年の法師丸さんの記事をご覧ください、って言えるし。いや、そういうつもりじゃ!でも、その大きさについて語ろうとするとやっぱり法師丸さんと同じっぽくなるのでやっぱり読んでください。


ということで再登板。あいかわらず写真では大きさが伝えづらい。

こちらガンダム。人の数もあるけど大きさが分かりやすい。

ちなみに牛久大仏は台座からの高さは120m、ガンダムは18m。さらにいえば、ガンダムに出てきた「巨大モビルアーマー」と呼ばれるビグザムは59.6m。3体を並べればだいたいこんな感じになる。

どうだ!牛久大仏の大きさをおわかりいただいたでしょうか?

ちなみに園内の掲示を見た限りでは同じ像として自由の女神と鎌倉の大仏が2大ライバルなようでしたが、これからはガンダムを比較対象にした方がスゲエ!って気がします。ま、ダイターン3だと同じ120mだそうですが。非現実系との比較はどうにでもなるなあ。

自由の女神って意外と小さいんですね。
石彫りでも説明。ライバルはこの2人!

まぁ、デカさで上だ下だっていうのはおいときましょう。そんなのは実際見る前に分かってたことですから。ここで比べたいのは「オールドスタイル見仏」としての牛久、「ニュータイプ見仏」としてのお台場のあり方。

たとえばこんな所が似てたりするんですよ。まずは「最寄り駅の名前」。


お台場は「東京テレポート」光る文字からしてフューチャー!て感じ。

牛久は「牛久アケイディア」人生最後の理想郷!

地名+横文字というセンスはまったく同じ。ウォーターフロントでショッピングモールな地帯と、基本霊園な地帯との違いは感じますが。

さらにグッズ売り場はどうだろう。お台場では記念に作られたガンプラが人気とはよく聞きますが。


お台場ではガンプラも売り切れがちらほら。
オフィシャルショップも行列。

牛久もフィギュア…いや仏像がいろんな材質で発売中。
右のポリ製大仏が欲しかったけど12000円という値段に挫けました。

偶像崇拝の誘惑に駆られるガンプラ&仏像!こういうのも昔から変わんなかったりするんでしょうか。昔世界史の授業で「偶像崇拝を禁じてどうのこうの」とか習った気がしますが、要はガンプラ欲しい!とかと同レベルだったんでしょうか。その欲望、今ならよく分かる。

こういうオフィシャルグッズ系以外にも巨像の周りにお店はいろいろ。大きなお寺の前に「門前町」が出来たように、大きな像の周りにも様々な店や市が立つ。


お台場ではガンプラ以外にも出店が。
牛久も饅頭とか佃煮とか煎餅とか。

あと牛久では自然発生的に市が…じゃなくってフリーマーケットやってました。

やはり像自体のハイテックさや話題性ではお台場ガンダムが上だけど、そこにあるものは既にある。やはり巨大な参拝物が誕生し、そこに生まれるもの、というのは今も昔も代わらないのだなあ。「昔」って牛久大仏が出来てまだ20年も経ってないんですが。

あ、でもお台場になくて牛久にあるものもあった。


牛久大仏とツー大仏ショット。
奥の動物公園でもハメれます。

やっぱり観光地にはこれがないと!お台場は早くガンダムの顔ハメを!

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