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ちしきの金曜日
 
みんなで工場クルーズしてきた


みんな夢中です

いぜん工事中のジャンクションをみんなで見に行ったことがある。こういう世間的にはなかなかご理解いただけない趣味を持つもの同士が集まって楽しむというのはとても良いことだと思う。

で、同じように工場でもやってみた。

大山 顕



もくもくと愛でる参加者たち

以前、友人のはからいで首都圏の肥沃な工場鑑賞の地、川崎の運河をクルーズした様子をお知らせしたことがある。あれはちょう楽しかった。

楽しかったが、船だすのってなかなかたいへん。免許持ってないぼくにとってはクルマ出してもらうのも大変だが、船はその比ではない。お金もかかるし。

でも水面からの川崎の工場の風景は素敵だ。独り占めしていてはバチが当たる。どうにかならないものか。

そんなおり、とある旅行会社の理解ある方が船を出してくれることになった。その様子をお届けしたい。みんなで工場鑑賞クルーズだ!ひゃっほう!


呼びかけたら全国から集まった愉快な工場好きの仲間たち。

すばらしい。みなさんに喜んでもらって、生きてて良かったと思った。人間、どこで人様の役に立つか分からないものだ。

で、どういうものが見えるかというと、こういうものなのだよ。どーん!


どーん!すごい。すごすぎて、縦位置の写真なのに横幅いっぱいの大きさにしてしまった。ゆるせ。

すごい。これは観賞用につくったとしか思えない完璧なビュー。

複雑きわまりないパイプの交錯具合が夢に出てきそうだ。ぜったい、何本かは観賞用のダミーだと思う。

持って帰りたい。いらなくなったら一報が欲しい。

なんでそんなに魅力的に曲がるの?誘ってるの?

なぜみんなを連れて行きたかったかというと、こういった光景は、船からならではだからだ。陸上からは立入禁止のエリアなどがたくさんあって、こういうふうに彼らのご尊顔を拝することができない。まさに母なる海である。運河だけど。


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こういうコース運び。何が見えるか、見どころをマッピングしてみた。(地図内の写真 (c)石井哲)

素敵な構造物目白押しで、どこをとってもエクセレントな光景が続くのだが、この船上からの最もお気に入りのビューは何かと聞かれたら(だれもそんなことを聞いたりはしないわけだが)、下のようなものだと答えよう!

ご存じ溶鉱炉!

しかも2基!ぜいたく!盆と正月が一緒に!どっちが盆でどっちが正月かの判断はみんなに任せよう。

どうだ!この高炉はかねてより工場ファン憧れの逸品だったのだが、陸上からは見ることができなかった。それが!船からなら!このようにっ!

期せずして歓声があがる。

で、今後は毎週末乗れるようになりました!

今回のクルーズは楽しかったのだが、これでまたしばらくはおあずけか、としょんぼりしていたところ、嬉しいニュースがありました。なんと、この川崎工場クルーズが定期的に運航されることになったのです!すばらしい!昨今の不況で消費が冷え込み、旅行会社もたいへんだとお聞きしているが、そんな逆境の中での英断、あるいはやぶれかぶれか。いや、すみません。失礼なこと言いました。

とにかく、再来週の土曜日2009年8月29日からほぼ毎週末の土日に上のようなものをみることができるのです。いい時代になった。コース選びにご協力させていただきました。

コースは2種類。最初のほうの石油化学系が好きな人向けと、最後の高炉が好きな人向け。なにこのニッチな差別化。

というわけで、詳しくは【こちら(石油化学系)】と【こちら(製鉄系)】。ぼくもちょくちょく参加するよ!

キリンさんも大群でいらっしゃいます。

 
 

 

 
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