去る8月14日、私は「タミヤナイト!」というイベントに呼んでいただき、手製のタミヤ的工作を発表してきた。その製作過程の記事となるわけだが、今回はえらくプレッシャーであった。
いや、いつもはプレッシャーもなくへろへろへーと受け流している、ということでないのだが、特に今回のイベントは、
そんなところに呼ばれたのだ。大丈夫だろうか。なぜって、今までの私のタミヤさん絡みの成果物といえばこんな有り様だからだ。
(乙幡 啓子)
こんな有り様
繰り返すが本当にこの感じでいいのか。タミヤは実に自由な会社である。
とにかく、落語ファンとタミヤファンをつなぐ架け橋になるべく、工作プランを実行に移した。
初めてのミニ四駆 買い物で大いに迷う
さて何を作ろうかと、タミヤのカタログを穴のあくほど見まくった。その結果、以前からなんとなく気になっていた「ミニ四駆」を使ってみることにした。春風亭昇太さんも司会をしていたタミヤ提供のTV番組「タミヤRCカーグランプリ」にも縁の深いミニ四駆だ、ちょうどいい。
新橋にあるタミヤプラモデルファクトリーで、迷いに迷いぬいてやっと1台買ってきた「ミニ四駆PROシリーズ マンタレイMk.II」。子供にせがまれて、のこのこ買い物に来た親の気分である。私はミニ四駆世代でないので、正直ミニ四駆がどんなものでどんな背景、設定があるのか、いまいちよくわかってないが、プロだしマークツーとあるし、なんだかこれが良さそうなのではないか。
さて、いそいそと家でパッケージを開ける。おお、これは何!衝撃が走った。
モーターやらギアやら、部品をカスタマイズして自分だけの最速マシンを作る、というところは知っていたけど、自分で組み立てるとは知らなかった(完成した車も売ってる)。初心者もいいとこな話である。
初心者ではあるが、プラモなど作るのは好きですので、引続き黙々と進めさせていただく。とはいっても、パチパチはめこむだけで接着剤は不要、30分もあれば組み立てられる。
あっけなくできてしまった。この「入りやすさ」も、値段の手頃さ(だいたい数百円で買える)とともに人気の一因となっているのだろう。手にすっぽり収まるサイズもいい。あとはパーツのカスタマイズなど奥の深い世界が待っている、とあれば子供ら、大人まで夢中になるのもわかる気がする。いや別にタミヤさんの回し者じゃないけれど、今さらながら感心した次第である。
だが素直に作るのはここまでだ。
まあこれも見方によっては「エアロダイナミクスの驚異的な向上!」かもしれない。または衝撃に強い超安全設計。見たまんま。
しかしここからがスタートだ。