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ちしきの金曜日
 
スイカの種からもやしを作る

16日が経ち、もうすっかりもやしになった。そろそろ収穫の季節だろう。手で丁寧に一本一本抜き、ハサミで根を切り落として皿にまとめてみた。


外見的にはものすごい完成度。


期待に胸を膨らませながら調理

塩コショウ味で炒める

収穫したもやしは余計なことはせず、塩コショウいためにしてみた。素材の味を確認するためだ。はたしてスイカもやしは食用に耐えうるのだろうか。
もしもおいしかったらどうしよう。商品化できるだろうか。ああ、ならば「スイカもやし」を商標登録しておくんだった。いや、商品化ではなく、この技術を発展途上国に伝えようか。そしたら食糧不足から民を救った英雄として、僕の銅像とかがその国に建立されるかもしれない。結局は名誉欲か、僕のバカ!

など妄想しつつ炒め物は完成。運命の試食が行われた。

完成!スイカもやし炒め!
恐る恐る試食

味はこんな感じでした


箸の持ち方で味を表現しました。

端的に言うと、ものすごくマズかった。
まだ許せるのは茎の部分。食べるともやし独特のシャキッとした歯ごたえと甘味があり、むしろふつうのもやしにも勝るぐらいだった。ここだけならいける。

問題は芽の部分である。

食べたあと、しばらくしてから急激に、「僕は雑草だよ!!」という、えもいわれぬ強力な苦味が口の中に広がってくる。しかもコイツがしつこく残り、食道から胃の中にまで徐々に浸み込むような不快感が広がっていく。ものすごくウエーッてなる味。どう考えても現代人が食べる物の味では無かった。完璧に無理だった。

結論

というわけで、2週間にわたり自宅で育てたスイカもやし達は、とうてい食料にはなり得なかった。僕の銅像建立の夢も破れた。
しかし、成長過程における君たちのもやしっぷりには想像をはるかに超えるものがあった。僕は君たちの成長に一喜一憂して、充実した2週間を送ることができた。惜しくも準決勝で敗れたが、君たちがくれた感動に心の底からありがとうと言いたい。
以上をもって、引退するスイカもやし部の3年生に贈る言葉とします。

部活の練習風景


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