先日見た映画で、主人公がヘリコプターに乗っていた。 そのシーンを見て思った。 マイク付の大きなヘッドフォンをして、どこかの窓際に座れば、ヘリコプターに乗っているように見えるのではないだろうか。 いつかはヘリコプターに乗ってみたいと思っていたが、遊覧飛行の料金は高価なので今まであきらめていた。 でも、それならお金をかけずに乗ったつもりになれるかもしれない。
(text by 工藤考浩)
これがあればヘリコプター
映画では、ヘリコプターに乗り込んだ主人公が同乗者と機内で会話するためのヘッドフォンをつけるシーンがあった。 ヘッドフォンを耳に当てたとたんにヘリコプターの中っぽい雰囲気になって、「これだ」と思った。 テレビのヘリコプター中継でも、レポーターはマイクのついたヘッドフォンをつけている。 これさえあればヘリコプターだ。
100円ショップで材料をそろえる
しかし僕はあのマイク付ヘッドフォンを持っていない。 買おうかと思ったら、ヘリコプターに乗れるくらいの値段がした。 それでは本末転倒なので、自作することにした。 材料は毎度おなじみザ・100円ショップだ。 あそこなら何でもそろう。
さすがダイソー
さっそく近所の100円ショップに向かう。 ヘッドフォンの頭をまたぐ柄の部分は、髪を止めるやつ(カチューシャと呼ぶんだろうか)をつかえばいいかなと思っていたが、それ以外は何も考えずに行ったのだが、いきなりいいものがあった。 マウスの形をしたホワイトボード消しだ。
この企画のために製品化されたんじゃないかというほど、耳あてにそっくりだ。 これを使わない手はない。 クリーナーの部分に切れ込みを入れて、カチューシャを差し込んだ。
コードもないとね
これだけだと、刑事ドラマでピストルの試射をしているときに使うアレみたいなので、コードをつけなければ。 これもいいのがあった。
カチューシャを装飾
購入したカチューシャには、アニマル柄があしらわれていた。 100円ショップには「よけいなこと」をしちゃって商品価値が下がっているものが多い。 ここにこの模様がなかったら500円で売れるんじゃないの? というものが多々ある。 このカチューシャもそうだと思う。 それはともかく、今のままではどうみても髪飾りなので、ヘッドフォンっぽく加工する。
どんどん出来上がる
こんなに簡単でいいのか。 今までの経験だと、こういう場合はもっと苦労するはずなのだが、すらすらとヘッドフォンが出来上がって行く。 ホワイトボードクリーナーのスポンジ部分が白く残っていたのでビニールテープを巻いたら、もっとそれっぽくなった。
マイクをつけよう
ヘッドフォン部分はいい仕上がりになったので、マイクをつけよう。 マイクには、以前ハチミツをすくう記事(→こちら)で使ったマドラーがいいなと思い、同じものを探したら同じような形のハチミツサーバーがあった。 記事から商品化したのかと一瞬びっくりしたが、前から売られていたのに僕が気づいていなかっただけだろう、たぶん。
ハチミツサーバーがマイクっぽいか
できましたよ
というわけでマイク付ヘッドフォンが完成した。 材料費税込み630円だ。 これでヘリコプター気分が味わえたら非常にリーズナブルだ。 浮いたお金で焼肉にでもいこうか。