音大以外はだいたい『こくりつ』でいい
「見分けたい」というタイトルながら、丸2ページ、全体的に見分ける気の感じられない記事になってしまった。ごめんなさい。しかしこれには理由があるのだ。
取材前、『くにたち』市って何があるのだろう、と思ってネットで調べた。その時点で、「普段の会話に出てくる『くにたち』は国立音大くらいだ」ということに気づいてしまったのだ。いままで悩んできた「国立科学博物館」や「国立西洋美術館」、以下もろもろの日常会話に登場しそうな「国立」は、現地を訪れるまでもなく、全部『こくりつ』なのである。
これまで、僕が「国立」の2文字に対して必要以上に感じていた緊張感。それは『くにたち』のせいではなく、ただ単に、僕が東京に対していまだに肩の力が抜けてないだけ、という気がしてきた。
「国立」と対峙することで発見したのは、7年目にしていまだに「おのぼりさん」の自分であった。 |