メソッド3:「濃い色の服を着る」
できるだけ日常生活に取り入れやすいデカ顔メソッドを考えたい。前ページに載せた過去のデカ顔写真を見ていて、気がついたことがあった。
この写真もそうだが、どれも色の濃い服を着ているのだ。そうすることで体が締まって見えて、結果的に顔がでかく見えることにつながるということなのではないか。
カメラと立ち位置を変えず、服だけを変えて写真を撮ってみた。大きさとしてはどうだろうか、なんとなく大きくなっているような、そうでもないような…。ただ、黒い服を着た方が顔の存在感が強調されるというのは確かに感じる。
実際の見え方はともかく、顔を印象づけるという意味では色の濃い服はデカ顔メソッドしてあり得そうだ。
メソッド4:「顔の体積を増やす」
魚のフグやハリセンボンは、怒ったり相手を威嚇したりするときに、体を膨らませて大きく見せるという行動をとる。この野生の生き物の知恵を応用することはできないだろうか。
頬に空気を入れて、できるだけ膨らませてみる。
しかし、でかい顔に見えるかと言うと、そうでもないように感じる。体積としては大きくなっているはずなのに、顔として大きくなっているように見えない。このあたりにデカ顔の謎がある。
ただ、表情としてこの顔を見た人に心に焼き付きやすいということは言えるだろう。そういう意味ではデカ顔と似たような効果はあるのではないか。
メソッド5:「肩幅を狭く見せる」
顔の大きさの感じ方が、体との比率にあるのなら、体を小さく見せるという方法もデカ顔メソッドに取り入れられる。前ページでは小道具を使ってそうしてみたが、実際の体でも似たようなことはできるだろう。
そう、肩をすぼめて、肩幅を狭く見せるようにすればいいのだ。これは確かに少々顔が大きくなったように見えはしないだろうか。
この理論をさらに発展させて、もっと肩幅を狭くしたい。
これはデカ顔に見えると思う。ただ、顔がでかいという印象を超えたおかしさのある写真になったとも思う。
衣料品売場でこういうタイプのマネキンを見たことがある。そのマネキンにリアルな顔がつくと、こんな風に見えるということが実証されたわけだ。
メソッド6:「髪型をでかくする」
顔を物理的に大きくするのは難しいが、顔とセットになっている髪の毛を大きくするというのは実現させやすい。とは言っても髪の長さはすぐに伸ばせない。
地毛では無理だが、パーティーグッズ売場に手軽に使えるものを見つけた。アフロヘアーの簡単ウィッグだ。いくつかタイプがある中、「超BIG!」とあるのが頼もしいのを選んできた。結果はこうだ。
何これおもしろい、というのはわかる。ただ、顔がでかいかどうかについては、よくわからなくなってきた。人はこういう者を見て、顔の大きさよりもアフロヘアーの方に気を取られるからだ。
顔のでかさをさらっていくアフロ。ただ、存在を印象づけるという点ではデカ顔と要素は同じくしていると言える。
メソッド7:「顔を膨張色にする」
メソッド4で濃い色の服を着ることで体が締まって見えることを書いた。調べて見たところ、黒などの濃色は「収縮色」と呼ばれていて、実際よりも小さく見えるらしい。
逆に、実際よりも大きく見える「膨張色」というものもある。白などの明るい色がそうだ。ならば、顔をそうした色にすればいいのではないか。
西川のりおのオバQ(画像検索)をご存じだろうか。あれがでかく見えたのは、本来の顔の大きさに加えて、顔が白かったためなのだろう。
なんかでかいような気がしないでもない。ただ、でかっ!というよりも、何この人白い、というのがどうしても先立ってしまうのが難点か。アフロでもそうだったが、純粋な顔の大きさにつなげるのはなかなか難しい。
まとめ:奇跡の瞬間をめざせ
右の写真では、今回検証してみた方法をいっぺんに重ねてやってみた。確かにでかくなっているようにも思えるが、それよりも不自然さが目立ってくる。こんな奴は普通いない。
いろいろ試してみて感じたことは、結局デカ顔というのは、あくまで自然ににじみ出てくるものが最もよいのではないかということだ。意図的ではないのに、なんか顔がでかい。そういう奇跡において、人はデカ顔に対して「でかい!」という感動を覚えるのだ。
デカ顔原点回帰。顔がでかいと呼ばれる人たちよ、君は君のままでいいのだ。何の提案にも解決にもなっていないが、真実とはそういうものであるのだと思う。