友人からカジカ酒というものの存在を聞いた。カジカとは清流に住むハゼみたいな魚で、金沢ではゴリと呼ばれる小さな高級魚だ。
こいつを素焼きにして、熱燗を注いだものがカジカ酒で、これがめっぽううまいという話なのだ。
カジカ(鰍)は魚偏に秋と書くくらいなので、ちょうど今の時期が旬。たまたま栃木に行く用事ができたので、カジカ釣りの名所である鬼怒川へ行き、カジカを釣って、カジカ酒とやらを味わってみることにした。
(玉置 豊)
カジカを釣るため鬼怒川にやってきた
やってきたのは栃木県を流れる鬼怒川の、石がごろごろと転がっているエリア。この日は平日にもかかわらず、朝からカジカ狙いの釣り人が数名竿を出していた。
今までカジカという魚を釣ったことがないのだが、(長くなるので書かないけれど、数日前に別の場所でやってみたが一匹も釣れなかった)、ウチダザリガニを釣りにいった時と違って、同じ魚を狙っている釣り人が周りにいることが心強い。
ところでカジカ釣りは河川ごとに、禁漁期間や遊漁料が決まっているので、カジカを釣る場合、事前に管轄している漁協のサイトなどで確認してください。
釣り道具はとても簡単
カジカを釣る方法はいくつかあるが、今回は一番シンプルな道具立てで挑むことにした。
まず適当な竿の穂先1メートル分を用意して、そこに釣り針がついた糸を短く結ぶ。
針の上に小さなおもりを噛ませて、餌をつけたら、はい完成。
カジカを釣る餌は贅沢にもイクラがいいらしいので、軍艦巻き2皿分程度持ってきた。
僕はイクラが好きなので、イクラを好きなカジカも、きっと僕が好きな味だろう。