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はっけんの水曜日
 
地元の鉄道フェアで「犬釘」打ってきた!


電車に乗ったり電車の本を読むのは好きだけども、各地の鉄道博物館に通ったり鉄道写真を撮ったり関連グッズを買ったりと、そこまでの行動力は自分、あまり持ち合わせていない。

ところが。秋のある日、インターネットをわたり歩くうちに何となくたどり着いた、故郷の私鉄の情報ページ。どれどれ、「上毛電鉄感謝フェアイベント」…?ほう、何が行われるのかな?

「犬釘打ち体験」

犬釘打ち体験!犬釘打ち体験?
繰り返すけど、「犬釘打ち体験」って、何だー!?

乙幡 啓子



週末東武に飛び乗って

さっそく1泊分の旅装を整え、浅草から一路、群馬の実家へ。その夜ひと晩泊めてもらい、翌日10月18日の日曜日、撮影係に母を引っ張り出し、上毛電鉄で「大胡駅」へと向かった。

この「大胡」という駅、駅舎と周辺の設備が、登録有形文化財におととし登録された。見るほどに歴史を感じさせる駅なのである。一度ゆっくり訪れてみたいとは思っていた。今日はここで、「感謝フェアイベント」が行われるのだ。最初書いた「犬釘」の他にも、「おっ」と思わせてくれるコーナーが細かく用意されている。チラシを見てみよう。


ぐぐぐいっと紙面に寄ってみるがいい。
ほら、なにか熱いものを感じないだろうか?

軌道自転車、車両洗車体験、制服撮影会(自分が着る)などはまあいいとして、犬釘、そのあとに「上泉伊勢守コーナー」が並び、そして一見 上電とは関係なさそな「東京スカイツリー写真パネル展示」である。これは見に行かなければ!と思わざるを得ないだろう。

とか何とか母に説いているうち、駅に到着した。駅舎から少し離れた、倉庫あたりでイベントは行われるようだ。そこまでの道には、絶え間なく人波が続いていた。うん、このあたりの道路がこんなに混むことはない、と言っていい。


いい駅舎だ、大胡駅。since1928年。
朝イチでも、あとからあとからやってくる。

良き休日、という感じ。

のんびり休日を過ごしにやってきた家族連れ、この種のイベントには欠かさず顔を出しているであろうマニアックな方々、露店の食べ物狙いの親子連れ、グッズを手に入れるべくやってきた青少年。私たち母と娘はどの分類に入るのか。どこにも分類されないのである(たぶん)。

なぜなら「犬釘を打ちに来場した」からだ。


展示ということでもなさそうな台車&パンタグラフの実物コンボはけっこう地味に興奮ポイント。
東京で見慣れた東急路線図、ここ群馬でお目にかかろうとは!しかも少年がお買い上げ!部屋に飾るんだろう。

保線用の軌道自転車を体験する乗員の小ささよ!
こっちは人車。押す係員さんのアンニュイな様子がたまらない。

東急から上電での保存となった、凸型がかわいい機関車デキ3021もお披露目。鉄道ファンには感無量、らしいです(アングルが下手ですいません…)

この部屋の混雑は何?カジノ?と入っていったら…。
鉄道模型を真剣に見る大人&子供でした。

 

地味な展示にも味わいが

「あの辺に犬釘が・・・」と場所の目星をつけながらも、自分をじらすようにして他の展示を見て歩く。

存在自体ぐっとくる展示が2つ。1つは「東京スカイツリー 建設中写真」の展示だ。

上電でなぜ東京スカイツリーの展示?と思う方もおられるだろうが地元の人々には暗黙の了解事項だ。2011年完成予定の東京スカイツリー、その最寄駅は東武線の押上駅。スカイツリーを見たかったら、ここらの人々はまず上毛電鉄に乗り、赤城駅で東武線に乗り換えて出かけることに・・・はい、皆さんスカイツリーに注目して、ばんばん出かけましょう!上電に乗って!ってなことなのである。


「なんで?」という表情も一瞬で「ああ、そういうこと!」と納得に変わる群馬人。

「ああ、犬釘コーナーに人だかりが・・・」とチラチラ盗み見しながらも、またも他展示に。

もひとつ、ぐっと来る展示は「上泉伊勢守コーナー」である。
「上泉伊勢守(かみいずみ いせのかみ)という名前」+「コーナーという外来語」の組み合わせにまず惹かれるわけだが、この方は新陰流の創設者であらせられる。この剣豪は、もともとはこの近辺にある上泉城の城主だったのだ!というような展示である。

私的には愛読漫画「バガボンド」で「わが剣は天地とひとつ」の言葉でおなじみのあの人かー、という感慨が強い。強いわりには最初写真に収め忘れ、そのまま昼食に出かけ「あっ!」と気づき、母にまた引き返してもらって撮ったということを付け加えておく。それもこれも、面白いものが多かったからですよ。


歴女ならぬ歴オジ2名が熱心に談義中。

お、犬!もしやこれも“犬釘”への伏線か、と、つい撮ってしまう。

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