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はっけんの水曜日
 
最初に干すところからXO醤を作ってみた


李錦記のXO醤。これが異常に美味いんだ。

以前、ラー油を作る記事を書いた。

アレはアレで美味い物だ。一度作ると使い切るのに半年くらい掛かるのだが、無くなるたびに自分で作っている。最近は干し海老をミキサーで粉末にしたのを混ぜたラー油がお気に入りだ。

中国にはラー油以外にも油を使ったうまい調味料がある。それがXO醤だ。「ばつまるじゃん」ではなく、「えっくすおーじゃん」と読む。うむ、これも作ってみたい。そう思って、まず干し貝柱を作るところから始めてみた。

松本 圭司



刺身用の貝柱。わさび醤油で食べると甘くて美味いよね。

まずは干し貝柱と干し海老を作るっぺ

XO醤ってのは、80年代後半に香港で考案された調味料。って、Wikipediaに書いてあったので絶対本当だと思う。XOってのは「最高」を意味するそう。これもWikipediaに書いてあった。

主な材料は干し貝柱と干し海老。あと、ニンニクとか金華ハムとかオイスターソースとか唐辛子とか紹興酒とかが入る。要するに美味そうな素材を色々入れる。

レシピは色々あるらしく、ネットとか李錦記のXO醤油の裏に書いてある原材料とかを見て作り方を考えた。

干し貝柱と干し海老は、前から自分で作れそうだなぁ、と思っていたので作ってみることにした。だって、茹でて干すだけじゃん。

というワケで、スーパーで生の貝柱と海老を買ってきた。


ほらもう甘くて美味いじゃないか。
プリプリのバナメイ(海老の種類)。たまらん。

茹でてマヨネーズと柚子胡椒(粉末)。さ、酒!!
ぐらぐら塩茹でして干しちゃうワケですよ。

 

茹でて干せばそれが乾物だ

少しつまみ食いしたが、貝柱と海老を熱湯で茹でた。どちらもすぐに火が通り、ホクホク。あー、もー、干さないで食べちゃおうかな。

酒とマヨネーズ持ってこーい!

はい、現実逃避終わり。撮影撮影。


どうよ、水曜の16時にこの画像。今日の晩ご飯は貝柱と海老で決まりだべ。

並べて干して1週間待つだけ。乾物最高。

あとは干すだけ

茹でたら干すだけ。ガーン、超簡単。

当サイトのライターなら大体持っている干し網で干すこと1週間。わりと高級食材と思われてる干し貝柱と干し海老が簡単にできちゃいました。

乾物ってのはつまり大体、「茹でて干す」なんですよね。煮干し、干し貝柱、桜エビ、鰹節、干しナマコ、干しアワビ等々。茹でて干せば乾物になっちゃう。あ、今度そういう記事書いてみようかな。したら正月辺りは乾物三昧で超美味そう。

ではそんな乾物ヒストリーをザッと見てみて下さい。


茹でたばかりの干し貝柱。まだ大きくて立体感があります。
まだまだムチムチの女子高生みたいな海老。

2日目にして結構茶色。半生で、これはこれで美味そう。
赤みがまして少し締まった海老ちゃん。

日に日にしぼむ貝柱。たった3日で、もう別人ですね。
うぉーい、ぺったんこー!ぺったんこー!

4日目は飛ばして5日目。すっかり干し貝柱です。
もうプリプリの影もない海老ちゃん。カラカラですよ。

 

アタイ、できちゃったよ(干し貝柱的な意味で)

簡単に作れそうだなと思ってた通り干し貝柱と干し海老、出来ちゃいました。干したのは9月の後半で、天気が良い日が続いたからすぐに乾いちゃったね。

5日で大体乾いたんだけどあと2日干して、計1週間。すっかり乾いたそれは、その辺で売ってる貝柱と干し海老そのもの。なんだー、自分で作れるんじゃーん。

材料費的な言えば、貝柱は400円くらい。海老は250円くらいかな。貝柱は材料費がそもそも高いから市販の干し貝柱も高いのね。それに直接人件費とか間接費とか変動経費とか運送費とか載せるとそりゃ高くなるわな。


透明感があって綺麗な干し海老ちゃん。可愛いよ、綺麗だよ、海老ちゃん。

こんなに立派に出来ました。市販の物と比べて3割引きくらいの値段かな。

出来た出来た。これでXO醤を作るスタートラインに立てた。次のページではこの干し貝柱と干し海老を使ってXO醤を作って行きます。

ところで、「XOじゃん」って打ってもXO醤って変換してくれないので大変に大変なのでどうにかしたい。実はここまでずっと「XO醤油」って打って油を消す、ってのを20回くらいやってきたよ。

そんなXO醤油はおいといてー!次のページ、でっかくオープン。(面白い事を書こう書こうと思ってダメなパターンに)


作るよ、XO醤! >
 

 
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