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ロマンの木曜日
 
飼育員の格好をしたら動物は寄ってくるか

先ほどとは違う友愛の気持ち。

動物VSニセ者

格好が飼育員みたいになると気持ちも飼育員みたいになり、 途端に動物愛護の心が目覚め、園内の動物たち一匹ずつ声をかけていきたくなる。 よしよし元気かお前たち。外見だけでなく内面も飼育員になりきって、普通の服装のときに見たでかいハトみたいな鳥の檻の前にいく。

この鳥はさっき一度見ただけなのに、いまでは長年の付き合いみたいな気持ちだ。 「ヒナのときから育ててるんです」そんなウソも爽やかに言える。

ここまでの思いがあれば檻を突き破らんばかりに飛びついてくるはずだ。そして本心では「鳥は知能があまり高くないから騙されるんじゃないか」とも思っている。


ほーら、飼育員みたいな人が来ましたよ。
ポー(たぶん鳴き声違う)。

結果:無視された

 

これが野生の勘か

なんの反応もない。檻の前にしばらく陣取ってみても、鳥はいつもどおり地面をついばんでるだけ。

でかいハトみたいな鳥、と正式な名前をちっとも覚えてないのが悪かったのか。 それとも知能を見くびっていたのがバレてしまったのか。


佇まいは実にそれらしくに見える。

知能高い方が騙せるのか

あんまりな出だしに落胆していると、撮影に同行してくれてる編集部の安藤さんが「まあ鳥ですからね」と言ってくれた。

そう、鳥だ。鳥はあまり知能が高くない。おそらく飼育員がどうとかなんて考えたことはないだろう。だからもっと知能の高い動物なら、飼育員と認識出来るはず。

なので次は知能高いことで動物界では有名な象のところにやってきた。


ほら、いつも草あげてる飼育員だよ。ウソだけど。
遠くに去った。

避けられる

またダメだ。それも近づいてくるどころかむしろ遠くに行っちゃったりして、心なしか避けられてるようにも感じる。

飼育員が避けられるなんてここの飼育体制を不安に思ざるを得ない。というか自分が傷つかないように無理やりそう思いたい。


ちなみにさらに知能の高いゴリラは寝てた。
こうなると見向きもしない。

キリンの無関心さも相変わらずだし、
コビトカバもわざわざ載せる必要がないほどだった。

本物の飼育員とすれ違って安藤さん「全然(服装が)違うじゃないですか」。分かってます。

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