ありそうなのだが
アメ横の、婦人洋品を売っている店をのぞくが、意外にありそうでない。 モノがモノだけに、じっくりと探せないのが歯がゆい。 そもそも、どういう風に売られているかもわからないので、人混みに紛れながら、手当たり次第に店を当たる。
派手な、おばさん向けの服が売っている、いかにもありそうだなと思う店にも、ネグリジェらしきものはない。 確かに男性向けの洋服店にも、ふつうパジャマは売られていないなあと気づいた。 ネグリジェは、ひょっとすると下着売り場にあるのだろうか。
探しにくい
アメ横を一回りしたが、ネグリジェは見あたらなかった。 メイド服は売っていたが、微妙にジャンルが異なる。 探しているうちに、だんだん気持ちが弱まってくる。 そもそも、「お隣さんなら留守よ−」のネグリジェを着たホステスさんなんて、実在したのだろうか。 本当にそういうお隣さんが居たか、ということもそうだが、刑事ドラマのシナリオに、そんなシーンがあったのかも疑問だ。 いかにもありそうだが、もしかしたら空想の中でふくらんでいるステレオタイプなイメージなのかもしれない、という気もしてきた。
デパートにはあるだろう
周囲もすっかり暗くなってきてしまった。 そろそろネグリジェを手に入れたい。 じゃないと、あきらめて飲みに行ってしまいそうだ。 あらかじめネットで調べて、大手の婦人肌着メーカーがネグリジェを作っていることは確認していた。 売っていないわけではないので、きっとデパートにはあるだろう。
生まれて初めて自分の意志でデパートの「ナイティ」という売り場に行った。 女性が寝るときに着そうなアイテムがたくさん並んでいた(当たり前だが)。 店員さんにネグリジェについて聞いたところ、確かに売っていた。 しかし、どれも一万円前後の値段がついている。 ふひひ。 どうしよう、買うべきだろうか。