こういう、なんてことないビル。でもかわいいビル。ちょっと古い。この「ちょっと」ってところがポイントだ。古い有名建築はしばしば雑誌などで取り上げられ、ものによっては保存すべし、などと言われるが、こういう「ちょっと古い」ビルは人知れず建て替えられる。
まあ、老朽化や耐震や使い勝手などの面で建て替えられるのは当然で、デ・ビルを保存すべしなどとは思わないが、現在のビルにはないスタイルで、とにかくかわいいので写真に収めて愛でたい、そしてもし同じ趣味の人がいたらそういう方々とこの喜びをシェアしたい、と、そういうことだ。
「デ・ビル」とは勝手なネーミングだ。デッドストックな感じのビル、で、デ・ビル。「ビンテージもの」ってことだ。だじゃれだ。
勝手に分類したのでご覧いただきたい
前回記事を書いたあと、いろんな街で通りかかって見つけたら撮る、ということを繰り返してきたらけっこうたまった。並べて見ていくうちに、見どころの共通点が見えてきたので、それに沿って分類してみた。 ご覧いただきたい。
見どころ01・窓と窓の間のおしゃれ
まずはデ・ビルの外壁そのものだ。後述するように窓の形もかわいらしいのだが、その窓と窓の間の壁面のおしゃれ具合が心憎い。いま、こういうおしゃれってあまり見かけない。まさにデ・ビルならではの鑑賞ポイントだ。(下の写真をクリックすると大きな写真と解説文章をご覧いただけます) |