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ひらめきの月曜日
 
思い出の古ケータイは商品券に変わるか?


 

 ちょっと昔は特別な道具だったが、今やすっかり普及した携帯電話。一人で複数台持っている人も珍しくなくなった。次々と新しい機能を搭載した機種が出るので、まだ使えるけど買い換えるということもあるだろう。

 そこで発生する、使わなくなった端末。そう言えば私も引き出しの中にいくつかあったような気がする。

 日用品として一定の期間使う道具なので、必然的に愛着が湧いてくる。そういう理由も処分せず保管していることにつながっているだろう。

 しかしそんな携帯電話は重要な資源でもあるらしい。新しく回収事業が始まったので、そこに詰まった思い出を確認した上で回収に参加してみよう。


小野法師丸




携帯に詰まったどうでもいいけど愛しい思い出たち

  この11月21日から始まった携帯電話の回収事業は、経済産業省が行う「たんすケータイあつめタイ」というもの。

 最近の携帯電話はカメラなどの機能があるため、電話として使われなくなったあとも2次利用されることが増えているらしい。そのため、携帯電話の回収台数は年々減少傾向にあるとのこと。

 2次利用せずとも、なんとなくとっておいてあるという例も多いらしい。私もそうだが、愛着や思い出があるので、捨てたり回収に出したりということをしないままでいるのだ。


「たんすケータイあつめタイ」のパンフレットより

 しかしそんな携帯電話には、希少な金属も材料として使われている。事業パンフレットによると、例えば金だと携帯電話1台に平均して40mgが使われているとのこと。

 原稿を書いている時点での金相場で大雑把に計算すると、大体120円分くらい。使わずにいたら金は眠ったままになっていることになるわけだ。


思ったよりたくさんでてきて驚いた

 改めて自分の古ケータイを調べてみたところ、妻の分も合わせて引き出しから9個出てきた。思ったより多い。

 こうした端末を今回の事業では「たんすケータイ」と呼び、回収を呼びかけているわけだ。リサイクルを促すため、期間中に回収に参加すると商品券の当たる抽選に参加できるという特典がついてくるのだ。

 それぞれの端末を久しぶりに見て、懐かしい気持ちになった。この気持ちが処分することを躊躇させるのだと思う。今回はその思い出を確認して、回収に参加してみたい。

何年前に持ってたんだっけなあ
なにこの待ち受け

 まず触ってみたのは、ドコモの黒いストレート端末。調べてみたところ、今から8年前に発売された機種らしい。あまり何も考えずに買った機種だったと思う。

 電源を入れてみる。ああ、ドットのつぶつぶがでかい。そして謎の待ち受け画面。こんなのだったっけ?全く記憶にない。


今風のデザインになってきた
待ち受けがワイルド

 続いては2003年に発売された機種。待ち受けがライオン。こんな野生な待ち受けを私は使っていたのだろうか。うーん、記憶にあるような、ないような…。

 電池が切れて待ち受けもリセットされたのかもしれない。でもうっすら残っているライオンの記憶。


ファミコンで散々やったあのゲームができる

 いろいろいじっていると、ゼビウス(ゲーム)ができることが判明。そう言えばやったなあ。携帯電話なので操作しづらく、すぐに撃墜されてしまう。そのもどかしさがくやしくて、ついついしばらく遊ぶ。


変な回転をします
中が出てきたメモリーカードがでかい

 こちらはもう電源も入らなくなっていた端末。変な風に回転して広がるのと、当サイトでおなじみの宮城さんが同じものを使っていたのとが記憶に残っているものだ。

 メモリーカードの挿入口を見たところ、まだカードが入っている。出してみるとその大きさに驚いた。現在主流のマイクロSDと比べると何倍あるだろうか。

 ああ、懐かしい。他の端末からも、どうでもいいながらも、つい人に見せたくなる思い出が出てきたのでもう少し紹介しよう。



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