謎の記録が続々と登場
普通の携帯電話ではなく、スマートフォンと呼ばれ、ちょっとしたパソコンのように使えるものを使っていたこともあった。
左側の相当でかいのは、電話として使うのを人に見られるたびに、ぎょっとされたり笑われたりした思い出がある。iPhoneの無骨なやつ、といった感じだろうか。
右のものはその後継機種で、多少はスマートになったがそれでもかなりごつい。ご覧のように両方ともスライドさせるとキーボードが出てくるのが特徴だ。
だからこの端末では外出中に暇を見つけては、よく文を打っていた記憶がある。内容を見たところ、とことんどうでもいいことばかり。それでも久しぶりに読んでなごむ。
ここからは妻が使っていたものだ。私は普通のデジタルカメラを持ち歩くことが多いためか、携帯電話のカメラを使うことは少ないのだが、妻はしばしばケータイのカメラを使っている。
画像を見てみたところ、出てきたのはよくわからない茶色と黒の写真。
本人に聞いてみて2人で悩んだ結果、餃子だと思い出した。そうだ、こういう餃子を出す店、行った覚えがある。
他にも変わった名前の店の写真が出てきたりしたが、今回一番の鉱脈だったのは右の写真の白い端末。ちょっと変わったデザインのかわいい系のものだ。
写真のフォルダから出てきたのは、知人夫婦が並んで座っている写真。大きなスイカを抱えているところだ。
と思ったのだが、妻は「あー、○○さんが妊婦だったときのだー」と何かを思い出したようだ。よく見るとスイカ部分は、妊娠している奥さんのおなかなのだ。
他に、アンパンマンバージョンも登場。すでに生まれている長男に、バーッ!という感じで見せている。
幸せそう、かつ、おもしろい。アンパンマンもスイカも絵がうまいところが妙におかしい。久しぶりに写っている知人に連絡したところ掲載を快諾してくれて、こうして紹介することができた。今回の回収事業がこうしたことのきっかけになったのは意外に思う。
他に出てきた写真のうち、「びっくりチンゲン菜」は撮りたくなる気持ちはよくわかる。ただ、右の写真の郵便物はどうしてわざわざ写真を撮ったんだろう。
聞くと、「切手がすごいのよ」と妻。言われてみれば切手が12枚も貼ってある。友人から届いた封筒に、細かい額の切手がたくさん貼ってあったのを撮ったわけだ。
そういうわけで、ひとしきり振り返った古い携帯電話の思い出。十分楽しんだし、こうして写真にも撮った。引き出しで眠っていても仕方がない。そろそろ生まれ変わりの旅に出そう。