どうも違うようだ 味はさっきより更においしくなるのは当然として、問題はイモの硬さだ。
今回もポテトはシナシナであった。…なんでだ!
よし、次はさらに高温でバリバリにしてみよう。諦めてなるものか。
古い揚げ油で、味的にはだいぶマックに近づけたように思うが、さらに工夫を重ねたい。
「マックのポテトは動物性の油を使っている」という噂をチラリと小耳に挟んだことがあるので、今回はラードで揚げてみた。
そして意外だったのは、このラードで揚げたポテトが、どうにもこうにもマズイことであった。
エグいっつーか、クサいっつーか、クドいっつーか…。
もしや、100%ラードというのがいけなかったのかもしれない。肉ならともかく、さすがに野菜にはキツかったか。少量を油に混ぜる等のやり方ならうまくいった可能性もあるが、もう十分だ。というか、腹がジャガイモでパンパンだ。
あれこれ試してみたが、結局「最後に高温で揚げる」だけではポテトは表面がパリッと固くならないことがよーく分かった。そして頭を抱えた。
一体、どうすりゃいいのか。
プロに聞こう
こういうことは、本職の方の話を聞くのが一番だ。というわけで、過去にデイリーポータルZに何度か登場しているハンバーガーショップ「Authentic」さんの助けを借りることにした。
私は「きちんとおいしい物を食べると満腹にならない」という体質の持ち主なのだが、ここのハンバーガーは通常より大きめなのに、1個食べただけじゃ決してお腹が満たされない。
つまり、本当においしいということだ。
お客さんが途切れた頃を見計らって、店長に話を聞いてみた。
──マックのポテトって、あれ独特じゃないですか。
「ああ、なんか中毒性っていうか、ありますよねぇ」
──実は、あれをなんとか再現したいんですけど、どうすればいいんですかね。
「あ、それこないだテレビでやってましたよ」
──へ?