狛犬に子犬がいない
子犬がいないタイプの狛犬だった。
どうやら狛犬には必ず子犬がいるわけではないらしい。これは後の取材で分かるのだが、僕が人生の中で何千回と見た靖国神社・南門の狛犬も、子犬が無いタイプのものだった。どうりで子犬がいる記憶が無いはずだ。
靖国神社・南門。スマートでカッコイイが、子犬はいない。
気を取り直して僕は、近所から地図で探した次の神社「天満神社」へと向かった。
そもそも狛犬がいない
そしてこれが、僕が次の神社「天満神社」で目撃した光景である。
狛犬なし。
見ての通り、狛犬がいない。「これ、地鎮祭?」と思うほど素朴な神社だった。さらにこのあと2つほど、茨城の神社を回ってみたのだが、どれも同様の素朴な神社で、狛犬の姿は見当たらなかった。
神社、というより鳥居がでかいほこら。
狛犬は神社に必ずいるものだと思っていた僕には、意外な発見だった。けれどこれでは記事が進まない。僕は茨城での取材をあきらめ、都内へと向かった。
超印刷地図&自転車で取材しました
まずはネット検索で東京都内の神社の位置をリストアップ、続いて場所をマピオンの超印刷機能で作成したA4用紙15枚の巨大地図に位置をマッピングした。 これは自転車で回るのが一番だなと思い、実家の母に「俺が高校に行くのに使ってた自転車まだある?」と聞いたところ、「とっくの昔に捨てた」との回答だったので、しょうがなく茨城からわざわざ車に自転車を積んで東京ヘ向かった。 以下に示す神社が、今回まわった都内の神社だ。全部で28ヶ所。 それに加えて、僕の家人からも何枚か、狛犬の画像が手に入ったのでその写真も合わせて別途紹介しようと思う。 まずは調査総計の概要を説明させてもらいたい。
子犬率は18%、狛犬率75%
結局、28ヶ所の神社のうち、狛犬に子犬がいたのは5ヶ所しかなかった。地図上の赤マークで示されている神社だ。よって子犬率は18%となる。 また、子犬がいる狛犬の共通項をいろいろと探ってみたが、特には見つからなかった。神社の規模にも時代にもあまり関係はないようだった。例えば古い狛犬では享保時代に作られたものもあったが子犬はいなかったし、逆に平成になって作られた狛犬もあったが子犬はいなかった。
また28ヶ所のうち、狛犬があったのは21ヶ所。紫マーク7ヶ所の神社には狛犬が無かったか、もしくは未確認である。ただ、何箇所かは本式のお稲荷さんだったので、しょうがないところもある。
豊川稲荷。子供がいるが、キツネはノーカウント。
とりあえず稲荷も含めて、狛犬率は75%ということで結論としたい。
さて、いよいよ次のページで、もらった写真も合わせ、とっておきの子狛犬の写真集を公開したいと思う。どれも激ラブショットばかりのとびっきり写真集です。ゆっくりとお楽しみ下さい!