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チャレンジの日曜日
 
中国の新幹線の寝台車でぐっすり


旅は北京駅から。えらい寒かったです。

中国で走り出した日本の新幹線「はやて」のような中国の新幹線「和階号」。

和階号は、中国の北のほうの北京天津間と、東の方の上海南京間ばかりを走っているけれど、北京と上海は行く機会はあるけれど、南京とか天津に行く用事がなく、なかなか乗る機会がなかった。

でも時刻表を見たら1日数本だけ、北京と上海を10時間以上かけて往復する新幹線「和階号」があった。しかもそのほとんどが夜通し走る新幹線だ。乗りたくなった!

身近な新幹線ながら、なんだかわからないワクワク感を抱え、北京駅に向かった。

ライスマウンテン



かなりブルジョワな列車らしい

中国の鉄道は基本全席指定席、そして中国の鉄道の切符は数日前から購入可能。だから乗車当日切符を買おうとしたら、指定席が売り切れで、立ち席しかないなんてことになりかねない。

ぼくはお盆休み終わりの帰省ラッシュのニュースを見るたびに、新幹線で座れないのはきついなー、立っちゃった人はかわいそうだなーと常々思う。数時間の移動でもニュースの映像からは疲労感悲壮感が見えるというのに、北京上海10時間強の移動なんてとてもじゃないがやりたくない。

そんなわけで前日、切符を買いに北京駅に一度行った。(実は街中でも切符の代理販売の店があります)


広々とした切符売り場。自販機はない。つまり「オールみどりの窓口」だ。

幸いなことに、外国人向けの窓口もあって英語にも対応してくれる。それでも僕が外国人の後ろで並んでいたら、横から地元の人が割り込んできた。

さすがだ、それでこそ日本とは違う国。軽いトラブル(略して軽トラ)が、友達との旅行の報告の話をするときに話のネタの血となり肉となる。あまり日本と同じじゃあ面白くないからそれでいい。


北京発上海行き。730元なんで、1万円近くする。

買った切符はD301という列車番号の北京発上海行きの列車だ。列車で移動するとき、2、300元の切符なら「高いなー」なんて普段思ってしまうのだが、これは730元もする。日本円にして1万円弱だ。どんなにブルジョワな列車なんだろうか。

普通の人が到底乗れなさそうな列車なら、脳内「世界の車窓から」は再生されない。お馴染みのテーマソングも流れなければ、石丸さんのナレーションも流れない。これはピンチだ。

 

北京駅で脳内「世界の車窓から」再生される

さて乗車当日。北京駅からいよいよ新幹線に乗るのだが、当日というか冬の北京はかなり寒く氷点下。身をかがめてコートを羽織った人々が入り口に吸い込まれていく。


中国の駅はどんな大きな駅でも入り口はとても狭い。気分はパチンコ玉。

駅の中から入口を見るとセキュリティチェックがため
入口が狭くなっているのがわかる。

巨大モニターにはこれから発車する列車の案内が。

中国の駅には各ホームごとに、ホームに行くための待合室があって、列車出発1時間前くらいから乗るために人が集う。そして10分前くらいになると、待合室からホームに降りるための有人改札が開かれる。

北京も例にもれずそんな感じで、各ホームごとに広い待合室があり、それぞれこれでもかと人が埋まる。発車する列車が他の中国の都市より多めなので、かなり広い。駅探索するだけでも結構面白いし、まさに脳内に「世界の車窓から」が流れるのだ。


長くだだっ広い北京駅構内。

改札はアナログな有人改札。それがいい。

ちょっとしたバーのような店も。その雰囲気がたまらない。

オリンピックの余韻を残す北京らしく天井にはスポーツマン。
そしてなぜかアメリカの大統領が掘られた山とかマヤ遺跡とか。
だがそのよくわからない加減がいい。

「世界の車窓から」が脳内で再生されたところで、いよいよ新幹線乗り場へ。日本の新幹線の駅とは違って、やっぱり普通の列車の乗り場と同じ雰囲気で、ちょっと普通の待合室より今どきな感じになっている。

夜行の新幹線は数列車が10分おきくらいに次々と発車するとあって、待合室はさらにすごい人の数。列車の発車が近づくと、改札に人が立ち、懐かしい切符を切るためのハサミ片手に次々と乗客をホームに送り出す。「はやて」型新幹線で最新のはずなのにこのノスタルジー。ギャップがたまりませんな。


新幹線「和階号」の待合室の入口。
駅ではない何か別の建物の中みたいだ。

育ちのよさそうな人たちが待つ。北京の他の待合室でみた人たちとは違う。

新幹線の待合室に併設されたお土産屋。

お土産屋ではプチトマトやきゅうりも売られてた。
新幹線でかじるきゅうりもまた新鮮。

三丁目の夕日のような新幹線の改札。

改札を抜け、通路を抜けると、そこに目的の列車が!

まんま新幹線だ!

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