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ロマンの木曜日
 
ドレミファどの音が多い?

童謡はだいたい簡単だった

さて、ちょうちょうが簡単なのは分かった。他の曲はどうだろうか?


こども向けの歌の絵本


家にあった絵本に載っていた他の童謡についても、同じように集計してグラフにしてみた。


ぶんぶんぶん
(ぶんぶんぶん はちがとぶ・・)
きらきらぼし
(きらきらひかる おそらのほしよ)
ちょうちょう
(なのはにとまれ・・)
かえるのがっしょう
(かえるのうたが・・)
メリーさんのひつじ
(メリーさんのひつじ ひつじ・・)
ぞうさん
(おはながながいのね・・)

グラフを眺めていて分かったのはこんなこと。

1. シが一度も出てこない。


えらい不人気のシ


これは当初の予想を裏付けるものだ。ついでにいうとラも全体の3%しか出てきていない。全体の95%までが、ドレミファソの5つの音でできている。

いままで歌詞の内容にしか注意を払ってなかったけど、童謡って音のほうもこんなにも簡単だったのか。

2. 一番人気はミ

逆にもっとも多く登場するのがミだ。6曲中4曲で出現回数が一位になっている。

だからどうしたということは特にない。ドからソまでをいったりきたりするメロディーだと真ん中の音が多くなるってことなんだろう。

 

大人向けの歌は音がいっぱいだ

じゃあ大人向けの曲はどうなのか。

歴代のシングルCDの売り上げ一位、サザンオールスターズの「TSUNAMI」で調べてみよう。


TSUNAMIの音の分布

で、調べてみるとまず音域がむちゃくちゃ広い。童謡がせいぜいドレミファソの5音くらいしかないのに、こっちはソラシドレミファソラシドレミファソくらいあるのだ。(ハ長調として考えています)


大人と子どもの図

比較のために重ねてみた。まさに大人と子どもだ。子ども向けの歌がいかに音が少ないかよく分かる。

なんかこれでもう、言いたいことはあらかた終わってしまった。結論はこうだ。子ども向けの歌はやっぱりかんたんだった。なんだそんな当たり前のこと!

 

ドレミファどの音が多い?

たどり着いた当たり前の結論。着地点が見えなくなったところで、最後にこんなことを調べてみたいと思う。

TSUNAMIはCDで売り上げ一位の曲だった。レコードの一位は「およげ!たいやきくん」だ。なら、2つの曲を合計してもっとも多い音は、日本で最も売れた音ということにならないだろうか?なりますよね?(ならない)



およげたいやきくんの音の分布

まずこちらがたいやきくんの音の分布。今回は原曲の調のままです。真ん中らへんが多く、端がすくないという傾向はTSUNAMIと同じだ。

で、これにTSUNAMIの重ねて見ると、こう!



レコード1位+CD1位

なんと、シがラをかわし、僅差で一位になりました。おめでとう、シ!売り上げ一位、シ!

わーわー。

・・・。

まとめ

えらそうにまとめる内容はありません。

・童謡は簡単だった。
・大人向けの曲は難しかった
・音を数えるのは楽しい!

楽しかったのはほんとです。


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