なんといってもこの人です
安藤:というわけで桜田さん、こんばんは
櫻田:こんばんは!
安藤:桜田さんの記事は面白かった記事の4位と6位、それからいい意味でひどかった記事の3位と5位にランクインしていますよ。
安藤:いや、違うと思いますよ。(あらためていい写真だ…)
安藤:ひどかった記事3位に選ばれた「雪とひとつになりたかった男」。これは確かにすごい破壊力でした。
櫻田:僕もいま改めて読んでみたんですが、ずいぶんと元気ですね。
この頃は序盤を静かに書き出して途中で一気にテンションを上げたらそのまま振り返らずに突っ走る、みたいな書き方を意識的に使っていて、スピード感という点では結構うまくいった記事かなと思っていますね。
予想以上につらかった撮影現場
安藤:記事には書かなかったけど、辛かったこととか楽しかったことってありましたか。
櫻田:パンツが透けてボツになった写真がずいぶんありましたね。
あとは撮影を担当してもらったカメラマンに意図を説明したんだけど全然理解してもらえなかったのが辛かったです。
安藤:デイリーの取材ってそこが難しいですよね。
櫻田:その割りに当日になったらその人俄然やる気でちゃって、厳しいんですよ、要求が。僕はすぐに妥協するタイプなんですがなかなかオッケーが出ませんでした。
安藤:そういえば以前小野さんに「気になるライターはいますか」と聞いたところ「やはり櫻田さんが」と言っていましたよ。
櫻田:これも「いい意味で」とらえていいんでしょうか。だとしたらもったいないお言葉です。
小野さんについては私も思うところがいろいろあるのですが、言葉にすると嘘になってしまいそうなので心にしまっておきます。いつか「埼玉のお兄さん」と呼べる間柄になりたいです。
安藤:来年なにか狙っている企画とかありますか。
櫻田:寅年ですからね、やはりトラをどうにかしたいですよね。噛まれるとかね。
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桜田さんは「雪とひとつに、も雪だるまを銀座へ持っていく記事も、どちらも丸1年くらい前のものなんですよね。そう考えると、それ以降印象に残る記事を書いていないのかな、なんて」
と言っていましたが、なんか最近忘れられない記事があったよな、と思って探していたらこれがありました(頭に網つけて暮らしたら何がつかまるか)。そうか、これアンケート期間の後だったんですね。
来年のアンケートに「いい意味でひどかった記事」を聞くとしたら有力候補まちがいなしだと思います。
これからも自由を追求していきます
インタビューをしながら過去の記事を読み返していました。今年はデイリーの懐事情が露呈したりだとか(参照:デイリーポータルZ友の会のごあんない)、いろいろと考えさせられることが多かった年でしたね。
その一方でライターは、自分のパチンコ台を作ったり雪と一緒になったりハトに生命保険を選ばせたり、勝手に自由に記事を書いてくれていました。どれを読み直しても全部おもしろかった。
来年も出し惜しみすることなく、全力で自由を追求していきたいと思いますのでよろしくお願いします。