アナログのぬくもり「湯たんぽ」
高校時代、僕は寝る時に湯たんぽを使っていた。冷え性なので、湯たんぽがあるとないとでは寝つきが、東京と埼玉くらい違った。また、朝ぬるくなった湯たんぽのお湯で顔を洗うのはちょっとした幸せだった。東京に出てくるときに捨てて以来、一度も使ったことが無いけれど、これを寝るとき以外にも使ってみようと思う。
笑顔がこぼれる。あたたかい。暖炉の前で前後に揺れる椅子に座って編み物をしている気分だ。暖炉にあたったことは無いけれど、きっとこんな感じだと思う。 とは言っても、タミフルのような即効性はなく、じわじわと体の芯からあたためてくれる感じだ。「オシャレは足元から」と言うけれど、冬を乗り切るのも足元からのようだ。手先もまでぽかぽかしてくる。
あたたかさ:☆☆☆☆☆☆ (プラス星2つ)
家電を使ってしまおう「ドライヤー」
知人に「寒さ対策はない?」と聞いたところ、「ドライヤーはすごいよ」と熱弁をふるわれた。話を聞く限り、君の熱弁の方がよっぽど熱いよ! と思ったのだけれど、実際に試して見ると確かにあたたかい。疑ってゴメンね。
想像以上にあたたかい。もちろんドライヤーの温風を入れている時が、一番あたたかいのだけれど、ヒートテックを着ているためか、ドライヤーを止めてからもその熱が持続する。これは恐れ入った。 また、服を着る前にドライヤーであたためてから着ると、絶対に間に合わないと思っていた待ち合わせに1分くらいの遅れで到着し、これならごまかせると思った時のような幸せを感じることが出来た。
あたたかさ:☆☆☆☆☆☆☆☆ (プラス星2つ)
心をあたためる作戦「家族に電話」
先に書いた以外にも、新聞紙を巻いたり、エアーキャップを巻いたりしたが、面倒くさくて手軽に出来ないので、物理的にあたたかくするのは少しお休みして、精神的に体をあたたかくしていく方法を考えることにした。
そこで、まず父に電話をしてみることにした。やはり遠く離れた家族との電話はあたたまるはずだ。
父の「お、恵亮か」の次に発せられた言葉は「寒いな」だった。知ってるよ、言うなよ、と思うけれど仕方が無い。次の言葉は「元気か?」だったので、心あたたまる方向に話が進みそうなフリだと期待した。 しかし、その後は不景気の話、2月から弟が彼女と一緒に住む話の2本立てだった。1本目はモロに僕に関係する話で、2本目は世界で一番僕に関係ない話だった。どちらにしろあたたまる話ではなかった。
あたたかさ:☆☆☆☆☆☆☆ (マイナス星1つ)