自分の生活圏と縁がなく、ウェンディーズは15年くらい前に当時のバイト先でお昼に同僚と食べて以来。なぜそれを覚えているかというと、同僚が冷めたハンバーガーを温めるために電子レンジに入れたところ、包装がアルミホイルだったのでハンバーガーが燃えたから。
ちょうど日本から撤退してしまう、というニュースを見た直後だったので、最後に食べ放題できるなんて楽しみだ。
(萩原 雅紀)
久しぶりなので、まずはオーソドックスなメニューを選択。ウェンディーズチーズバーガー、ポテトフライ(M)、チリ(M)、コーラ(M)。
ハンバーガーはジューシーですごくおいしい。職場の近くにあったら行くのに。ポテトはストレートに塩感が強くて、これは本能に響くうまさだと思う。あとでおかわりしよう。チリは初体験。ウェンディーズに行くならチリを喰え、と何人かに言われたのだが、その人気もうなずける濃厚な味わい。
すぐに食べ終わり、いよいよおかわりタイム。お腹はまだ余裕なので、ベーコンBBQバーガーとペッパーマッシュルームチーズチキンサンドという、敢えて重そうな2品をチョイス。
甘辛濃い味のベーコンBBQバーガーはあっという間に完食。ハンバーガー3個目は自分でも未体験ゾーンで、ここでやめればウェンディーズおいしかったなー、という思い出が残りそうな状態。でもペッパーマッシュルームチーズチキンなんてもう食べられない、と思ってガブッ、とかじりつくと、すごいチーズの味と香りが脳を直撃。なぜか瞬時に胃袋が満腹の信号を出しはじめた。苦しい・・・。何とか食べ終えたものの、胃が落ち着くまでコーラを飲んでしばらく休憩。
だいぶお腹も膨らみ、食べられたとしてあと1個。それこそ最後のウェンディーズ。それならあれを食べなければ!と思ったのがチーズバーガークラシックダブル。店の看板を見るたび、あの五重の塔のような写真に目を奪われていたのだ。既に冷静な判断ができてない。
その証拠に、レジに並んでいるあいだに胃がみるみる重くなるのを実感、これは無理かも知れない・・・と不安が頭をよぎった。席について袋を開け、ハンバーガーのむわっとした香りが立ち昇った瞬間、僕は動けなくなった。1度目のダウン。何とか気を持ち直してひとくちかじるが、そこで気持ちが完全に折れた。鳴り響くゴング、試合終了。
自分ではもっといけると思っていたが、ハンバーガー3個でKO。2回おかわりしたコーラが響いたか。合計金額は2,380円。これで胃が破れそうな体験ができるんだから僕は安上がりな人間だと思う。
合計
結局、翌日の午後まで何も食べられなかった。持ち帰った最後のハンバーガーは次の日のおやつに食べた。冷めてたけどおいしかった。