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フェティッシュの火曜日
 
ドクロマークは解剖学的にどのくらい正しいのか?

目の下の点が高評価


 

1枚目はドクロのステッカーだ。コミカルなようで、意外といろんな所に線が入っている。さっそく検討してみた。先生はこのドクロをどう見るだろうか。

廣瀬「全体的に良いと思うけれど、下顎骨が無いのはどう考えればいいですかね?」
斎藤「いやあ…僕なら減点ですね。」
廣瀬「やっぱり?!ここがないと完全とは呼べませんよね…!」


左が下顎骨。下顎骨がないドクロって、物足りないでしょう

いきなり二人で盛り上がってしまって申し訳ない。

下顎骨(かがくこつ)というのはその名の通り、下の顎の骨だ。街中のドクロでは省略しているケースも多いが、ここが無いとアゴが無くなってしまうので当然重要な骨である。

それにしても、先生に企画意図がちゃんと伝わっ

ている様子でほっとしている。

廣瀬「眼窩下孔があるのがすごいですね。」
斎藤「あ!確かに!」

眼窩下孔(右下画像ご参照)とは、目の下に空いている孔で、脳から顔面に行く神経が通っている(三叉神経)。たしかにこういう細かな(しかし、人体にとっては重要な!)部分を再現してるのは良い。こちらとしては、出来の良いあるあるネタを見ているような気分になっていのだ。あるよねー、眼窩下孔。

廣瀬「縫合(頭の骨のつなぎ目)もディフォルメされているけれどちゃんとあるし…頬骨弓(ほお骨のでっぱり)も申し分ない…!」


頭蓋骨を上から見た所。うっすら見えるギザギザが縫合です。頭の骨は一枚でできているわけじゃないんですな

(1)眼の下の小さい点が眼窩下孔
(2)このでっぱりが 頬骨弓


もうコメントを求めなくても勝手に先生が喋りだすようになってきた。きっと先生もこういうずっと会話をしたかったに違いない。なんだか溜っている物を吐き出すような勢いで骨について語っている。
結局、このシールについては下記のような点数がついた。初戦から中々の高得点だと思う。興味本位で企画を始めた僕も、先生にあてられてだんだん気分が盛り上がってきた。


講評…下顎骨が無いものの、ディテール、バランスともに良い。眼窩下孔の描写は希少。
斎藤…65点 廣瀬…70点

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