デイリーポータルZロゴ
このサイトについて


ちしきの金曜日
 
美しい脚を鑑賞する


美しい脚を激写するぼく

脚が好きだ。すらりと伸びた脚線美。ほおずりしたい。おっさんになると脚フェチになる、という話を聞いていたが本当だったか、と思う。子どもの頃は脚に興味なかったのに。

大山 顕



造りかけのジャンクションの脚です

とまあ、一昔前の検索エンジン対策のような思わせぶりな文字列を書いてしまったが、ここでいう脚とは例によって高架の脚のこと。ぼくが言う脚つったらそれぐらいのものだ。

いや「それぐらいのもの」とか言うな。ほんと素晴らしいんだから。女性の脚とか見てる場合じゃない。


造りかけの久喜白岡ジャンクションの脚。女性の脚がみんなこんなだったらいいのに。(画像クリックすると大きな脚をご覧いただけます)

だいたい、世の中女性の脚ばっかり注目しすぎ。そんなにいいか?女性の脚。高架の脚の方がいいだろう、どう考えても。だって女性の脚でジャンクション支えらんないでしょ?どうだ。まいったか。


ぼくとつきあってください!(画像クリックすると大きくおつきあいいただけます)

下から脚を見上げる禁断のショット(画像クリックすると大きく禁断いただけます)

と、このように作りかけの高架道路の脚たちを愛でているわけです。ポイントは造りかけで脚だけ、という点にある。どうして人はこういうアンダーコンストラクション状態なものに惹かれてしまうのか。いや、「人は」じゃなくてぼくだけか。

場所は埼玉県の久喜市。



より大きな地図で 久喜白岡ジャンクション を表示

 

脚だけだなんて不健全だと思ってましたが


ぼくを脚に目覚めさせた女。久御山ジャンクション。

ジャンクション鑑賞に精を出しているぼく。もちろんその脚にも興味はあった。たとえば、左の京都の国宝・久御山ジャンクション、彼女の脚は逸品だ。これをみて脚フェチにならないやつはいないと思う。

しかし「脚だけ」はいかがなものか、と思っていた。だって桁を支えてこその脚ではないのか。さっきから女性の脚を引き合いに出しているが、たとえばいくら脚フェチでも脚単体を愛ではしないだろう。やはり本体あってこその脚だと思うのだ。

いや、そんなことないのかな、脚フェチは。こわいな、脚フェチ。

 

ここ久喜に素敵な脚が存在することは知っていた。なんせ林さん萩原さんもここを訪れ、脚の存在をレポートしているのだ。

そういえば加藤さんも。デイリーライターがこぞって訪れる町、久喜。なんなんだ。

だって、久喜の方には申し訳ないが、ここ、田んぼ以外なにもないのだよ。ふつう、年間ライターが4人も取材に訪れる場所ではない。


駅から歩いて(免許ないので)、不安になったところで見えたのが、こういう風景。農家の方の家屋のむこうににょっきりと、橋脚。

田園風景が続く、庭の向こうに唐突に橋脚。ここは、こういう場所なのです。褒めてますよ念のため。こういう風景大好き。

そういえば、これも面白かった。田んぼの中にあった神社。境内にこんもりとしたカタマリがあったので、もしや…

やはり。「富士塚」があった。以前仕事で富士塚マニアにお会いして以来、ぼくも富士塚が気になってしょうがない身に。いずれ「富士塚ツアー」をやってDPZで記事にしたいと思っている。

脱線してしまった。

ともあれ、脚だけ見に行くようではジャンキー(ジャンクション好きのこと)としては失格だと思っていたので敬遠していたのだ。

しかし、来てみれば、やっぱりすてき。認めよう。脚だけもすてきだ。

しかし、上記記事中で林さんがこの脚だけの状態を指して「高速道路の味わいはこの瞬間ですね」と語っていることに関しては異議を唱えたい。高速道路は完成してこそだ。いかに編集長とはいえ、この発言は看過できない。

免許も持ってない人間が「看過できない」て。なんでぼくはこんな熱くなってるんだ。

 

脚の愛で方

脚だけを愛でるなんて不健全だと思っていたぼく。しかし、今回あることに気がついて、そんなことはないと思い直したのだ。

完成形を愛でるポイントが、むしろ脚だけの状態ではっきりすることがあるのだ。どういうことか。こういうことだ。


ここのあたりでは、脚は2列。あと、左奥の打ちっ放しがすてき。(画像クリックするとより大きくご確認いただけます)

300メートルほど移動すると、ここから3列に!(画像クリックするとより大きくご確認いただけます)

脚の列の数が増えている。2列から3列へ。どうだ。

いや、どうだ、って言われても困るでしょうが。つまり、この写真の左の方にジャンクションの中心、立体交差部があって、ここから車線がおたがい離れ始めているということなのだ(と思う)。

脚の立ち方を見ていると、車線の線形が見えてくる。想像力を使うだけ、むしろ道路がある完成形の状態より印象に残る。水墨画に色が見える、ってあれと一緒だ。ちがうか。

もっと近づいてみよう。


つぎへ >
 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲トップに戻る バックナンバーいちらんへ
個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.