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フェティッシュの火曜日
 
かんぴょうを投げてイチゴをもらおう

他人のかんぴょうをじっと見る藤原カメラマン

ここから待ちます

列に並んでいると、割り込みも見かける。「みんな、ちゃんと並んでかんぴょうでボーリングしようよ!」という思いがわいて、ハッとわれにかえる。

「塩でもんでね…お湯をざーっとやってね…」と後ろのお母さんたちが初対面なのにレシピを教え合っていた。さては…!?(もちろんかんぴょうだった)

この名人たちに変わったレシピとか教えてもらいたい。そう思って聞いたのが、みそ汁、煮物、揚げに詰めて煮てお祝い事のときに食べたり…うん、大体想像通り。ボーリングとかじゃなくてそういうもんですよね。


列を抜け出す

しかしお母さんと仲良くなっておいたおかげで、かんぴょうのみそ汁もらってくれば?とやさしい言葉をかけてもらった。

そして私たちはかんぴょうボーリングの列を抜け、かんぴょうつかみどりを横目に、かんぴょうみそ汁めがけて駆け出した。こんなに味の薄そうなディズニーランドは他にないよ。


藤原「…かんぴょうってこんなに美味しいものなんですか?」
筆者「うん、これ味噌がむちゃくちゃうまいな」

脇役っぷりをほめていく方向でどうだろう

「かんぴょうのみそ汁ってこんなに美味しいんですか?」と藤原が聞く。たしかに驚くほどのうまさ。

うむむ…わかった、これ味噌がうまい!となったところで気づくかんぴょうの脇役っぷり。この存在感のなさが愛らしいじゃないか。


おばあちゃん!掴んでるそのゆう太くん(かんぴょうのキャラ)の手が、それもう学生の手だよ!
待っているときの娯楽。二人だけのよさこい。二人の濃密な時間が流れている。

そしてついにこの時がやってきた

 

お母さんが狙うのはイチゴ。結果は野菜。

かんぴょうボーリングの参加賞はかんぴょう

長かった。会場の端から並んだ列がようやく消化されていよいよかんぴょうボーリングに。

イチゴに当たって拍手が起こったり、子供が野菜にあててアチャーという声が上がったり。かんぴょうも工夫次第でここまで盛り上がるのだ。今後は盛り上がりツールとしてかんぴょうを普及すればいい。

例えばかんぴょうを使ったポッキーゲームというのはどうか。二人が各々端からかんぴょうを食べていってキスを迫るというものだ。

ただ、かんぴょうは1本180cmくらいあるので途中で盛り下がることは確実だ。やはりここはボーリングが正解なのだ。

 

どれがアタリなのかよくわからない

そしていよいよ自分の番。狙うのはイチゴ、花、ラーメン、日用品…色々あってどれの価値が高いのかわからない!

このままだとアタリもハズレもなくなって楽しさが半減だ。

「私はイチゴがいいと思うのよ。ねえ、そう思わない?」と言うのは先程のお母さんだ。その言葉、乗った!イチゴが一等賞だ。


一番奥にストーブが。「かんぴょうを投げてうまくいけばストーブが当たる」さあ、わからなくなってきました!
ティッシュの上の玉ねぎとじゃがいもの出会い。フランスで生まれたシュルレアリスムが栃木で花を咲かせた。

このかんぴょうを渡される瞬間というのがどうにもまぬけでいい

藤原の投げたかんぴょうは目の前のティッシュときゅうりに一直線だが果たして…!?

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