すしおんどにケーキのウェーブが
さて、ここ、すしおんどは今までの回転寿司の中で一番「魚の匂い」がする回転寿司屋だった。行ったのが土曜日の夜で店内が込み合っていたせいかもしれない。
そして、3個のケーキを食べた時にレーンに異変がおこった。
寿司レーンに次から次へと大量にデザート類が流れはじめてきたのだ。しかもティラミス、プリンケーキ、チーズケーキと僕が注文した物ばかり。
僕の3連続のケーキの注文を受けた、厨房のリーダーが、「今日はケーキの波が来ている!」などと判断したに違いない。
こんな風に盛り上がる厨房(僕の想像なので、実際に盛り上がっているのは僕です)
大量のデザートがレーンを通ると、甘い匂いが魚の匂いに一瞬打ち勝ったような気がした。こんなアウェイな状況でも逆転のチャンスは残されているのだ。ついつい深く感じいってしまった(なにかにつけて深く感じいってしまうのは僕の悪い癖だ)。
ちよだ寿司で人とふれあう
最後に行ったのはちよだ寿司。ここはデザート類の取扱いが極端に少なかった。なにしろゼリー2種類とパイナップルしかなかったのだ。
「アラー。ゼリー」「おれもゼリー食べたい」
さて、読者の方はこんな風に思っていないだろうか。「ケーキじゃなくて、ゼリーだったら、べつにそこまで食べたくもないかも…」
しかし現実に、ゼリーを2つ並べてガツガツ食べている男(僕のことです)を目の当たりにしたらどうだろう。
事実、となりに座っている、知らないおっちゃんとおばちゃんは、僕のゼリーを食べる姿に興味しんしんになっている。
写真撮ってもらったら、「もっと笑った方がいいのよ!」って指示された
しまいには「ゼリー食べたいけれど、タッチパネルの注文のしかたがわからないから教えてよ」とまで乞われることに。
転寿司デザートは異世界への扉か
4店舗で、デザートばかりを食べた結果をまとめるとこうだ。
・かっぱ寿司→寿司屋がカフェになる ・くら寿司→マグロがデザートになる ・すしおんど→店の匂いが変わる ・ちよだ寿司→酔ったおじさんの話を、たっぷりと聴ける
なんだかファミコンの裏技みたいな結果だ。回転寿司という機械仕掛けの空間でイレギュラーな行動をしたのが原因かもしれない。