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ちしきの金曜日
 
シモバシラの霜柱を見てみたい


これがシモバシラの霜柱です

少年時代の冬の日、朝早く起きて外に出ると霜柱ができていた。僕はこれを踏むのが大好きだった。ジャリ、ジャリという不思議な感触とその音が僕の子供心をくすぐった。

そして、最近「シモバシラ」という植物があることを知った。さらにはこのシモバシラには寒い時期になると霜柱ができるそうだ。シモバシラに霜柱ができる。なにか大人心を強くくすぐられた気がした。

ということで、シモバシラの霜柱を探しに行くことにした。

地主 恵亮



植物園にシモバシラを見に行く

植物のシモバシラはシソ科の多年草で、冬場、枯れた茎に氷の結晶が育ち、そこに霜柱ができるため「シモバシラ」という名前がついたそうだ。ただし、気温が氷点下まで下がり、風が穏やかで、空気があまり乾燥しないなどの条件が揃わなければシモバシラに霜柱はできない。かなりワガママである。


シモバシラ(花は9月から10月ごろに咲く)

都内でも板橋区にある赤塚植物園というところでシモバシラを見ることができる。日によってはここでもシモバシラの霜柱を観察できるとのことで、早速行ってみることにした。


板橋区にある赤塚植物園

静かな住宅街にある赤塚植物園。入場料が無料と言うところが嬉しい。僕が訪れる数日前にここのシモバシラに霜柱ができたことが新聞に載ったそうだ。後で管理舎で話を聞いてそれを知った。ただ残念なことに僕が行った日は霜柱はできていなかった。


根元に霜柱ができるがこの日はなかった

管理舎で「シモバシラの霜柱はいつ見れますか?」とお話を聞くと、今日は暖かいし来週も暖かいからな〜、と横腹を鋭利なものでトンっとさされたような残念な答えが返ってきた。


この時期はシモバシラが人気なようで看板もあった

再来週まで待とうかとも思ったが、シモバシラの霜柱は例年、12月頃からせいぜい2月の上旬までしか見ることができないそうで、今を逃すともう来年まで見ることができない。しかも見れるのは早朝だけで、日が高くなると溶けてしまうらいしい。どうしたものかと、ここでいただいた資料を見ていると、シモバシラは関東では高尾山が有名と書かれていた。


高尾山と書かれてますな

「ここで見れなくても高尾山なら見れたりしますか?」とおぼれるものは藁をもつかむ気持ちで、管理舎の人に聞いてみると「高尾山の方が標高は高いからね。見れるかもしれないね」と教えてくれた。ということで、そのわずかな希望を胸に早朝の高尾山に行ってみることにした。


赤塚植物園の近くにある東京大仏に寄ってシモバシラが見れるようにお願い


気合は十分に前泊して高尾山に

夜が明ける前に高尾山に行こうと思うと僕の家からだと不可能なので、前日に高尾山の近くの八王子で一泊することにした。最近でもないが、ネットカフェと言うものがあるのでふらっと出かけて泊まることができる。便利だ。


自分のパソコンとネットカフェのパソコンとテレビに囲まれて一泊

この日行ったネットカフェはソフトクリームが食べ放題で、ソフトクリームが大好きな僕はもう一晩中ウキウキだった。自分のパソコンで仕事をしていたのだけれど、少し作業してはソフトクリームという味覚的に甘い時間を過ごした。


明け方頃食べられなくなっていて、コーンの所在無さが辛かった

恋人と過ごす時間を甘い時間と言うけれど、ソフトクリームをひとりで舐めるのだって甘い時間だ。でも、カップルがカップル席に入っていくのを見た後のソフトクリームは少ししょっぱく感じた。そして、5時ごろネットカフェを出て僕は高尾山に向かった。


高尾山真っ暗だよ!

高尾山でシモバシラ探し >
 

 
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