エントリー
ダイビングは数年ぶりだ。しかも海以外では初めてなので少し緊張する。 大雪原へと飛び込むエントリー、上手くできるだろうか。
どうするか迷った末、シッティングバックロールエントリーに挑戦してみることにした。海ではボートなどからのエントリーに用いる方法で、腰掛けた体勢から後ろ向きに海に落ちていくやりかただ。 雪の山に高低があるので、高い山になった部分に腰掛けて向こう側に落ちていこうと思う。
ちなみにこの方法は、海でも試したことがないので今回がまさに初めて。不安だ。 あと、雪中メガネをつけるため普段のメガネをはずしているので周りがみえない。白いだけだ。すごく不安だ。
後頭部から突っ込んだので首から冷たいものが大量に入ってきた。そしてなにより、すげー怖い。シッティングバックロールエントリー(ああ長い)、お勧めかどうかでいえば、お勧めではない。 というわけでここは素直にジャイアントストライドエントリーすることに。大きく足を踏み出す形で海面に飛び込む方法である。
ダイビングを楽しむ
既に身体は冷え切っているがなんとかエントリーに成功したので、このままシュノーケリングを満喫したい。
冬の海をみくびるな
そろそろ本格的に体温が下がってきた気がする。冬の海をみくびってはいけない。 ちなみに干潮時(夏)の海はこんな感じだ。
なにしろ動くたびに体力が奪われていく。
EXIT
これ以上はダメだ(理由:死んじゃうから)。
じゅうぶんに雪遊びを満喫した。嘘ではない。
「やってやった!」という達成感と、「ちがうわコレ!」という納得に加え、疲労と寒さとで笑いしかでてこない。
岸のほうを見おろすと、
まさに潮時。もたもたしていたら、ぼくごと除雪されてしまうかもしれない。 引き上げることにした。
このあとぼくは、ダイビングスポットの近くにある温泉へと直行した。とにかく身体を温めなくてはならなかったからだ。そして暖かい建物の中で、冬の寒さへの報復だとばかりに、冷えたソフトクリームを食べてやった。このときぼくは、人類は冬に打ち克ったのだと確信するに至ったのだ。