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ひらめきの月曜日
 
みたらしのタレは揚げ物に合う
まさか、揚げ物に!

みたらし団子のあのタレは、なぜ団子にのみ かかっているのだろう。

片やあんこは団子以外にもおまんじゅうに入っていたり、おはぎになったり、なんならパンの中身になったりしているのに、みたらしときたら専ら団子だ。

美味しさの点でいうと、あんこにもひけをとらないと思う。お団子屋さんの売上高だってそう代わらないんじゃないか。なのに。

さて、マヨラーという言葉がある。言葉としてはやや廃れぎみかもしれないが、マヨネーズを何にでもかける文化自体は根強い。私はそれほどマヨネーズを支持していないが、この「何にでもかける」という、人生に寄り添う調味料を持つことについてはちょっと興味があった。

そうなんです。みたらしのタレを何にでもかけてみたいと思ったんです。そしたら、揚げ物にものすごく合ったんです。

(text by 古賀及子



みたらしのタレ作りの驚くべき簡単さ

あんこもきなこも大好きだが、なぜ今みたらしか。実は近頃友人にみたらしのタレの作り方を教えてもらったのだ。そしたら、あらら、これがとても簡単で美味しいじゃないか。

耐熱容器に、水、砂糖、しょうゆを入れてレンジにかけて、そこへ水溶き片栗粉を混ぜてさらにレンジへ。最後によく混ぜて出来上がり。


食べたいなあと思ったら、すぐできる

本来は葛を使うところを片栗粉を使うなど、きちんとした作り方とは違うとは思うが家で食べる分には十分美味しい。

今まで手作りしようと気づいたことすらなかったこともあって、団子を買ったときだけの楽しみだった みたらし。それを作り出せるようになった。

今までパリ・テキサス・私くらいだった、みたらしとの距離が、石和・飯能・私くらいに近づいた(ちなみに石和は好きな温泉地で、飯能は育った場所です)。

お団子を作るのは大変なので、手軽な白玉を作ってよく食べるようになったのだった。


自ずと白玉粉の消費量が上がった我が家

ミタラーになろう

あっ! と思ったのは、白玉にちょっと飽き始めた頃か。

そろそろ白玉はいいから上新粉を買ってきてちゃんとしたお団子を作ってみようかと思って気づいたのだ。みたらしを団子のタレだと誰が決めた、と。何にかけたっていいじゃない。美味しそうじゃない、と。

そうだ、マヨラーならぬミタラーだ。みたらしのタレを何にでもかける、ミタラーになろう。


いつも作る4倍の量のみたらしのタレを作り、空いていたマヨネーズ容器につめた!

いきなり野菜にかける

なんとなく思い描いていた理想としては、手始めに みたらしタレをかけるのはバニラアイスやバナナといったいわば安全パイな食品たちのはずだった。

そもそも、甘いもの以外にみたらしが合うとは思っていなかったのだ。

でも、マヨネーズ容器に入れたら、これが不思議と強気になった。みたらしのタレが私にとって万能調味料になったような、大きな気持ちになったのだ。

形から入るとはよく言うが、これって確かに大事なことなのかも、と思った。

で、どうしたかというと、いきなり野菜にかけた。


いきなり野菜! そしてよりそう謎の花束

ただ、やはり野菜にみたらしをかけるという事に対して、気持ちのチューニングがうまくついていなかったのか、なぜかキュウリとトマトの写真には豪華な花を添えていた(前日出席した結婚式でもらってきたもの)。

いや、そんな華やかにすることないでしょうよと思うが、撮影していた時は「野菜は地味だから花を添えようか」ぐらいにしか思っていなかったのだから、深層心理でみたらし×野菜の組み合わせに戸惑っていたのだろうことが分かる。


みたらしをかけた状態の写真にも写っていた、花

花はいいから、味だ

揺れ動く私の気持ちのことについては置いておいて、味だ。

実は、キュウリはちょっと合わなかった。キュウリにハチミツをかけるとメロンの味になるという伝説があるし、これもそのラインで行くだろうと思ったのだが、口で味が分離してしまった。キュウリとみたらしのタレを食べているというそのままの味。

特筆したいのはみたらしのタレの団子効果だ。

団子がないのに、頭で団子味を補完するのだ。食べた後、どうにもみたらし団子を食べた気分になる。

トマトの方も、美味し気がしつつもやはり青臭さが引き立ってしまって、結局頭にのこったのはトマトとみたらし団子(やはり、団子の味がした)の味だった。


残念な結果になってしまったので、この際花をもらった結婚式で食べた料理の写真を載せてお茶を濁します

ごはんとか? ヨーグルトとか?

その後も、色々と食べるものにかけてみた。朝食では白いご飯やヨーグルトに。でも、これもなんとも微妙なのだ。やっぱり、どうにもこうにも結構近くで団子の味を感じてしまう。

これはあれだ、いつもメガネの人が突然コンタクトにして、何か顔が足りない、ああそうかメガネかと思って頭の中では結局メガネを補ってるみたいな状態に近い。

せっかくコンタクトにしたのにー! せっかくー!


ご飯は、ああ、もち米にすればよかったという素直な感想 ヨーグルトも、あまり酸っぱさとは合わないような

そうだ、マヨラーの発想だ! 商店街に行こう! >
 

 
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