作業が淡々と続く間、聞いてみた。昔から編み物を?
力石「幼稚園の頃から絵を描くのは好きで、以来ずっとモノづくりは好きでしたね。手芸も昔から好きではあったけど、棒編みを一度教わったくらいで。ManGlobeを作る直前に友達にカギ編みを教わっただけなんです」
そうか、じゃ編み物は目的というより手段の一つなのか。
力石「完成して全体像が見えると嬉しいんですけど、それまで同じ作業が続くのは苦痛で…だからこのジャージもけっこう透け透けなんですよ。頼まれた仕事ならちゃんと密度濃く編めるけど、自分の作品は早く出来上がりを見たくて。あ、股だけは透けるとマズいので濃い密度で編んでます」
本当だ、股のところに、ストッキングのような切り替えがある。これは「早く終えたい」からか!でもわかる。あまり制作に時間がかかると、気持ちが冷めてくることはある。自分も、家に作りかけの試作品がゴロゴロしている。
とかポツポツと話す間に、出来上がってきました、ヤンキー用タバコが。 |