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土曜ワイド工場
 
打ったことないホームランにチャレンジする


根拠のない自信を検証します

世の中にはやったことはないけれど、できる気がするものが多々ある。頭の中で考えるとそれらは別段難しくなく、自分にもできてしまう気がするのだ。

僕の場合は、ボウリングやゴルフ、釣りなどがそれに当たる。
ストライクなんてたやすく取れてしまう気がするし、ゴルフなんて動いていないボールを打つのだから誰にでもできてしまう気がする。釣りもそうだ。海には魚がいる。釣れないはずがない。

そんなやったことはないけれど、できてしまう気がするものにチャレンジしてみようと思う。

地主 恵亮



特にお酒を飲むとできる気がする

お酒の席などで誰かがよく自分の趣味を話したりする。
それは例えば、ボウリングだったり、野球だったり、ゴルフだったり。僕はどれもやったことはないのだけれど「そんなんの誰でもできるだろう!」と言ってしまうことがある。酔った勢いで気が大きくなっているのが原因だ。


ビールが好きでして

酔った帰りに電車に乗っているとゴルフ雑誌の中吊り広告があり、そこには「スコアをよくする」などの見出しが並ぶ。僕は思うのだ。「止まっているボールを打つだけだろ!」とかと。
お酒を飲みながら、テレビで野球を見ていてもそうで「なんで打てないんだ!」と思う。俺ならホームランだ、などと。冷静に考えるとできるはずがないのにそう思ってしまうのだ。


駄目な酔っ払いだとは思う

バッティングセンターにチャレンジ

まず僕が誰でもできるだろうと思うのが「バッティングセンターでのホームラン」だ。僕はバッティングセンターに行ったことがないのだけれど、通常の野球と違い機械がボールを投げるわけだから絶対にストライクゾーンにボールが来るわけだ。だから空振りをすることすら考えられないと常々思っている。


看板に当たればホームラン

バッティングセンターに行ってみるとホームランを打った人の写真が貼られていた。ホームランはそんなにも珍しいことなのだろうか。僕は野球経験が全くないけれど相手は機械だ。絶対にホームランを打てる気がする。


自信と共にバッターボックスに入る

偉そうな事を言ってごめんなさい

これを書いている現在は結果が分かっているから、先に書いたように「オレなら打てる!」と豪語するのはとても恥ずかしいことなのだけれど、少なからずバッティングセンターに行った時は、指定校推薦で大学を受ける高校生くらいに絶対的な自信を持っていた。空振りをしている人を見下してすらいた。


当たらない…

おかしい…。
バットにボールが全く当たらない。間違いなくボールはストライクゾーンに来ているのだけれど、バットを上手く避けている。ボールはカーブなどの変化をするわけでなく、純粋な子供の瞳のようにまっすぐに飛んできている。それなのに当たらない。


当たる気すらしない

僕の脳内ではホームラン連発でメジャーもびっくりのはずだった。何度も書くけれど、一定のスピードでストライクゾーンにボールは飛んでくるのだ。当たらない方がおかしいではないか。隣のボックスでは40代くらいのおじさんがバカスカ快音を鳴らしていた。なのに僕のバットは、ひたすら虚しく空を斬っていた。


呆然…

本当に打てると思っていたから、こんなにも打てないことに驚いた。いままで野球中継などで三振する選手を見て鼻で笑ってきたが本気で謝罪をしたいと思った。機械相手に打てない僕が人間相手に打てるはずがない。ごめんなさい。


カードを買い足し何度も挑戦するが結果は同じだった

ボウリングとゴルフなら簡単なはず >
 

 
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