馬場「パイロット要員になったらいよいよ戦闘機に?」
湯口「まずは訓練があります。同期のうちパイロットになれたのが20人ほど。そのうち戦闘機パイロットになれたのは5人。ヘタな者はすぐに辞めさせられるし、訓練が厳しくてどんどん辞めていきましたね。」
戦闘機は人員の振り落としが非常に厳しいそうです。最初は離着陸訓練。そのうち戦闘訓練となるが、その辺りで多くの人が落とされるのだとか。
離着陸訓練では、「農家に例えると、鍬をもって畑に行く練習をしているだけだ」なんて言われる。そして、戦闘機の操縦となると左手に14個、右手に5、6個のボタンがあって、ピアノを弾きながら飛行機飛ばしているような状態になるそうです。
しかも、ちょっと気を抜けば即命にかかわる。湯口さんは「大体は宴会芸で乗り切った」なんて冗談を言っていましたが、精鋭中の精鋭でなければ勤まらない仕事なのでしょう。 |