デイリーポータルZロゴ
このサイトについて


はっけんの水曜日
 
ポテトルネード体験記

にんじんの皮むき機

にんじんの皮が一瞬でむける。そんな夢のような機械があった。


でかい。これも含め、電力を使わない機械がほとんどなのもすごい。

中心ににんじんをいれて上のレバーを下げるだけ!

この機械、にんじんの大きさとの比率でいうとかなり大きいな、と思ったけれど、その分を差し引いてもたいへん華麗な皮むきをしてくれるのだ。


12枚の刃がスライド。
中身がぽとんと落ちる。
完璧だ。
きっちり皮も12枚。これでナムルを作りたい。

もちろん業務用なので、大量に皮をむかなくてはならないお店向きである。
日本の住宅事情を考えるとこの機械を置くよりはピーラーを12回動かすことをおすすめするけれど、ガシャンと一瞬でむくのが楽しいのでちょっとだけ欲しくなった。


大根バージョンもあります。
これで一日中大根の皮をむく仕事だったらやりたい。

一本丸ごと皮のむかれた大根ってあまり見ない。これがうちにあったら大根が主食となるだろう。ちなみにお値段780,000円。

 

いい会社

平野製作所は工場が隣接しているので、思いついたアイデアをすぐ持ち込むことができるらしい。今井さんは「ノートにささっとスケッチして持っていけば次の日には形になるから面白い」と言っていた。なんという好環境だろう。それゆえ部屋には試作品もたくさんあり、ショールームというより発明家の研究室みたいな空気が感じ取れた。

そんなチャレンジャー気質の会社だからか、お客さんから「この食材に特化したカッターを作ってほしい」と、変わった食材が送られてきたりするそうだ。どんなものがあったか?ときくと「鶏のトサカが大量に送られてきた時はキツかった」と言っていた。
ニッチすぎにもほどがある。


刺し身のつまが簡単にできる「つま一番」も代表商品のひとつ。
パイナップルを切るやつ。

スイカを正確に八等分するカッター。正確さを要求されるスーパーなどで使われている。

イカソーメンカッター。これは素直にほしい。

その他のカッター

ただ野菜を切っているだけなのに、とても面白かった。2時間くらいずっと切っていたけれど、飽きるどころかもっと他にも面白そうな野菜があるんじゃないかと想像がふくらんでしまう。

ここで紹介しきれない「そう来たか」という食材カッターがたくさんあるのだが、それはまたの機会にレポートさせてもらおう。

もう少し見たいという人は、平野製作所のブログにいくつか紹介されているのでぜひ見てみてください。面白いです。
「創造と開発の刃物屋★ヒラノ★」

たまねぎを食べよう

そんな楽しい体験をさせてもらった平野製作所から自宅に移り、切ってきた野菜を食べてみた。


一見ふつうのオニオンスライスなのだけど。

切れ目がない。

 

ラーメンじゃないです。

黙って人に出すとどっきりカメラのようになるサラダ

長いけれど薄く切られているのでドレッシングがからんでおいしい。そして麺を食べるようなこのスタイル。新しい。
母は普通のサラダだと思って食べはじめたが、どんどん表情が困っていくのが面白かった。ごめんなさい。

 

肝心のポテトルネード

200℃の油で揚げて、塩をふって、いただきます。


さつまいもも甘くておいしい。

 

芋ひとつでこんなに楽しめるとはねー。

30円が300円になってた

味はもちろんふつうの芋なんだけど、たしかに300円で売れるな、と思った。一枚ずつ食べていると芋ひとつで満足する。
でもやっぱり家で食べるよりは、お祭りなどで野外を歩きながら食べたいなと思った。

食材カッター博物館

なんだかまだまだ、食材カッターでも心ゆくまで遊んでみたい。
…と書くと食べ物で遊んでいるみたいだけどその通りで、私も食べ物で遊んできたなーという実感は否定できない。
でもこの会社を訪ねて、機能性ばかりではなく「こんなものも切ってみせます!」というガッツや、「こんなふうに切れて面白いですよ!」という遊び心も大切なんだなと感じた。

「くらげカッター」にはかなり心惹かれました。
カタログにあった「いちご2等分カッター」(右下)も気になる。

取材協力:
平野製作所
イベント食材.com
TEL:0476(95)6311


< もどる ▽この記事のトップへ  

 
 

 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲トップに戻る バックナンバーいちらんへ
個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.