桟敷窓(さじきまど)アート
日野の家の多く、特に大通りに面した家の塀には窓が開いている。窓にはすだれをかけられるようになっていて「桟敷窓」と呼ばれている。
桟敷窓の内側に椅子を用意して、そこに腰掛けて通りを見るためのものだ。日野商人はお祭りのときにお客さんを家に招待して、桟敷窓から見物してもらったのだそうだ。接待だ。
お祭りの模様は以前「滋賀で紅茶を摘んで飲んだ」という記事の中で触れたが、確かに山車も立派で、小さい町なのに盛大だった。
今もお祭りになるとこの桟敷窓から見物する家庭が多いのだが、逆に外から中を見てもらう事もしている。それを「桟敷窓アート」と呼んでいて、このひな祭りでも桟敷窓アートとして窓の向こうにおひな様が飾られていた。 |