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ロマンの木曜日
 
長いものには巻かれるべきか

宝塚歌劇団を見てみよう

最後に試す「やったことがないこと」は宝塚鑑賞だ。
いわずもがなだが、宝塚には熱狂的なファンが多い。
僕の周囲でも、お母さんが大ファンだとかおばあちゃんが大ファンだとか、本人が大ファンだという人が何人もいる。
これだけ多くの人に支持されている演劇は他にないのではないか。


まさかここに来るとは思ってなかった

すごい人気があるというのは知っているが、何がそんなに面白いんだろう。
女性が男性役をやる、きらびやかなミュージカルだという知識はあるが、その情報だけだと「何がそんなに」と思ってしまう。
実際に見てみる必要がある。



おばちゃまたちにまぎれて当日券を購入

まず劇場がすごい

女性の方は宝塚歌劇を見たことがあるという人も多いと思うが、僕の知り合いの男性で見たことがある人はきわめて少ない。
劇場に入ったときに、それを実態として感じた。
劇場内にいるお客さんは、ほぼ女性だ。
男性は僕も含めて数えるほどだ。

劇場自体も独特の雰囲気だ。
ちよっと昔の高級ホテルのようだか、やや違う。
でも何が違うのかわからない。
なんというか、うっすらと全体的に絢爛なのだ。
この空間自体がもう楽しい。


立ち見だと1500円とリーズナブル

で、実際に劇を見てきたのだが、これはすごいですわ。
幕が上がって、劇が始まってすぐに「お、すごい」と思った。

きらびやかさは「チープさ」になりがちなところだが、とにかくきらびやかを徹底すると、それを超えてしまうようだ。
大きな羽やスパンコールだらけの衣装など、そこまでするか、という過剰さが魅力的なのだ。

じっと劇に見入っていると、まったくよくわからないタイミングで拍手が起こる。
きっとなにかきっかけがあるんだと思うが、ついていけない。
歌舞伎で屋号を叫ぶのと同じようなものだろうか。

僕が見た公演は2部構成で(これも知らなかった)、前半は劇で後半はレビューというのだろうか、ラインダンスをやったり、階段からスターが降りてきたりという出し物になっている。

舞台の仕掛けもゴージャスで、なんだか夢の国の踊りのような世界だった。
女性に人気があるのも理解できる。
いままで経験したことがない種類の感動をして劇場を出た。


こんなにたくさんの人が毎日見に来るというのがすごい

 

一度は巻かれた方がいい

今日試した「長いもの」はどれも楽しかった。

やっぱり、たくさんの人に評価されているものは、それだけの価値がある。
僕なんかはあまのじゃくなので、人気になってるものからわざと目をそらそうとする癖があるが、それではいけないようだ。

これからはもっと積極的に、長いものを受け入れていこうと思う。
とりあえず、来週あたりに「キャッツ」を見に行ってみよう。


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