もぐってみました
今回は、業者の方にゴムボートを運転してもらい、神田川の水道橋分水路というところにもぐってみた。地図でいうと、このへん。
JR水道橋駅の西に、小石川橋という橋があるのだが、そこのそばにも分水路の入口があるのだ。
このようすは動画に撮ってあるので、まずはごらんください。中が真っ暗で何も見えなくなるようすがよく分かると思う。
中にあるものたち
上の動画で辺りが真っ暗になるのは、だいたい入ってから50mあたり。この先に、じつはこういうなぞの扉みたいな構造がある。
天井にはあやしい金具の列がならび、とびら(というか柱)の側面にはちょっとしたくぼみのようなものがついている。何らかの意図をもった構造のように見える。
この向こうは、どうやら並行した水路となっているようだった。
向こう側の水路が、どこに続いているのか。それが前回からずっと気になっていたことだった。
向こう側の壁にライトが反射しているのが見える。そして画面左の壁に赤く「940」と書かれているのが分かると思う。
この数字は何か。
これはさきほどとは別の壁に書かれていたものだが、どうもこの数字は、入口からのメートル数を表しているもののようだった。約20mおきに、40、60、80のように書かれていた。
ということはさっきの向こう側の水路の壁は、上流側か下流側かは分からないが、入口から940m地点ということなんだろう。
これは入口から100mくらい入ったところを振り返ったところ。壁にはこんな風にはしごがかかっていて、天井の穴を通じて地面のマンホールへつづいているような場合もあった。たぶんメンテナンス用なんだろう。
このマンホール、地上だとどこに出てるんだろう!と思って探してみたけど、けっきょく見つからなかった。というより、マンホールがいっぱいあってどれだか分からなかったんですよねー。
分水路は基本的には川に沿って作られているので、内部のカーブはゆるやかになっている。でも、たまにこういう急カーブが出現して、人口の流路だってことを思い出させる。
ほんとはまっすぐ作りたかったけど、岩盤が固かったとか、権利関係が地下に及んでて迂回したか、とかの理由なのかもしれない。
しばらく行くと前方にこんなふうに光が見えた。水路内に広場でもあるのかな?と思って近づいていくと、
そこは出口だった。
出てきたところを改めてみると、中はまっくら。正直かなり怖いですよ。最初にここに一人でゴムボートで入ったときは、途中でなんども帰りたくなりました。
出てきた場所を見ると、どうも飯田橋駅のちょうど北側の位置のようだった。
改めて今回の経路を地図に整理してみる。
ぼくたちはオレンジ色の線を右からはいって左に抜けた。途中で紫のもう一本の水路を見つけた。それは東西に伸びているように思えたけど、確かなことは分からない。